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オンブズマン通信1.5~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その5)

2016年6月29日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 さて、我々阿賀野市民オンブズマンの発足(県内で2番目?)と初仕事の成果を広く県民にお知らせしたいと考え、先週24日(金)に代表のH氏と二人で、新潟県庁にある県政記者クラブで記者発表を行った。普段はラフな身なりのH氏もこの日はクールビズでびしっときめて臨んだ記者会見であったが、参加した報道機関は新潟日報(地元紙)、朝日新聞(全国紙)、NST(県内民放テレビ・フジテレビ系列)の3社であった。多くの記者は参議院選挙(21日公示)の取材に行っているのだろかと思いつつ、ちょっと寂しい感じがした。
 結局、報道したのはNST一社だけだった。NSTは当初、夕方6時台のローカルニュースで放送する予定であったが、大きなニュース(イギリスのユーロ離脱)が入ったため、9時前のニュースに変更になった。H氏から放送時間が変更になったことを聞いていたので8時50分頃からテレビを付けて待っていた。55分頃から4分程度の時間枠で2本のニュースが流れた。一つは夏の甲子園新潟大会の組み合わせ抽選会のニュース、もう一つは阿賀野市民オンブズマンの記者発表に関するニュースだ。我々の記者発表について、テレビでは「阿賀野市の市長交際費(香典)について、不適切な支出があった。」とする内容で流れ、この指摘に対して市当局から「不適切な支出ではない。」というコメントが流れた。記者発表での我々の説明不足があったことや短い時間枠での放送であったため、我々の真意が報道機関やテレビの視聴者に十分に伝わらなかったのではないかと反省している。

 そこで、代表H氏の記者発表での挨拶から我々の真意を読み取ってもらいたい。(代表H氏の挨拶から引用)
 ここで阿賀野市民オンブズマンの設立趣旨について、簡単に申し上げます。
 現阿賀野市政に対する私たちの認識は「不透明・不明瞭」な市政運営であります。市政に関する情報について、市当局にとって「都合の良い情報」と「不都合な情報」とに選別され、市民には「都合の良い情報」しか提供されず、「不都合な情報」は隠す、などの情報操作が行われているのではないか、という懸念を持っています。
 
 一方、市長はじめ執行機関に対する監視機能を担う立場にある市議会が、むしろ市長の持つ強大な予算配分権に与(あずか)ろうとオール与党化している現状があります。市長と市議会の関係が一強多弱の関係になってしまったことを、一市民・一有権者として大変憂慮しています。10月の市議選においては、このような現状を変えていかなければならないと考えています。

 私たち阿賀野市民オンブズマンの使命は、「公平・平等・透明性のある市政」、「市民の、市民による、市民のための市政」の実現など、真の住民自治を確立することにあります。設立間もない阿賀野市民オンブズマンですが、初仕事に選んだのは、市長交際費についての調査・分析であります。

 既にご承知のとおり6月4日付けの読売新聞「新潟」地域版及び6月9日付けの毎日新聞「新潟」地域版に、田中清善阿賀野市長が4月の市長選挙の投開票日前日に行われた元笹神村議の通夜に代理を通じて「阿賀野市長」の名義の香典1万円(公費で支出)を届けさせたことが公職選挙法違反(寄付の禁止)の疑いがあるとして、新潟地方検察庁と阿賀野署に告発され受理されていた、という内容の記事が掲載されました。また6月6日にはNHK新潟放送局の番組でも関連の映像が放映されました。

 阿賀野市民オンブズマンでは、この一連の報道に関連して阿賀野市当局に対して、市長交際費について、支出基準及び平成27年度分と28年4月分の支出伝票について情報公開請求を行いました。このほど市当局から交付された資料をもとに分析・検討した結果について、天野顧問から説明させていただきます。

 私から報道機関に配布・説明した資料は2種類。以下のPDFファイルを開いてご覧いただきたい。
 ●阿賀野市長交際費(弔慰)支出状況
 ●県・20市交際費HP開示状況

 記者発表では、市長交際費から弔慰に関する支出を抽出してまとめた一覧表を報道機関に示しただけであって、弔慰に関する支出が不適切だったとは言っていない。弔慰(香典・生花)は弔慰規程に基づいて適正に支出されている。我々は市当局から交付された資料をもとに分析・検討した結果、市長交際費の中に公務との関連性が薄い又は不明な支出が散見されることから、今後、住民監査請求などにより支出の適否を調べてもらうことにしたいという趣旨で説明したつもりあったが、真意が十分に伝っていなかったようだ。
※本件についてのブログは今号でいったん終了し、新しい情報が入り次第再開します。

(あとがき)
 ・記者発表の場には新潟日報の阿賀野市担当記者と朝日新聞の記者が取材に来ていたが、まだ、両紙には田中市長の公職選挙法違反(寄付の禁止)疑惑についての記事は掲載されていない。日報の記者は取材というよりは我々の動向を探っているような感じだった。この記者は途中で席を立った。
 ・一方、朝日新聞の記者からは「(田中市長の公職選挙法違反疑惑の)捜査状況はどうなっているのか。」と聞かれたが、正直、困惑した。私は「私たちに聞かれても分かりません。それは皆さんの仕事ではないですか。皆さんが捜査当局を取材して、取材した結果を報道してもらわないと、私たちは分かりません。」と答えた。
※「国民の『知る権利』は、あらゆる権力から独立したメディアが存在して初めて保障される。」(日本新聞協会の倫理綱領から)
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.4~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その4)

2016年6月28日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 阿賀野市民オンブズマンが行った市長交際費についての情報公開に対して、6月27日付けで決定通知書が届いた。決定内容は「部分公開」だった。すなわち、一部非公開の部分があるというものだ。市当局から交付された資料の中で非公開とされた(墨塗りされた)個所は以下のとおり。
1.団体の代表者の氏名
 農協や商工会、社会福祉法人など法人格を有する団体の代表の氏名は公開されているが、法人格を持たない任意団体の代表者氏名は非公開になっている。しかし一部例外もあるようだ。法人格を持たない旅館協同組合・建築協同組合・交通安全協会の代表者名は公開されている。
2.贈答品の購入先業者について
 ①商店主(代表者)氏名
  個人商店~商店主の氏名は非公開
  法人成り商店~代表者の氏名は公開
 ②購入代金の振込先口座情報は非公開
3.弔慰(香典・生花)について
 元町村議会議員の氏名は非公開
 喪主の氏名は非公開
 ※同じ公職でも現職の場合は公開、元職になると非公開になっている。(???)
4.その他
 ・自治会長は市から報酬が支払われている特別職の地方公務員(非常勤)であるはずだが氏名は非公開
 ・ほとんどの市民が知っている市立病院長の氏名がなぜか非公開(???)
 ・贈答品を贈った新潟大学医学教授の氏名が非公開
 ・交通安全協会~会長の氏名は公開、しかし支部長の氏名は非公開(???)
 ・現職の市議が代表を務める市観光協会長の氏名が非公開(???)

 公開と非公開の線引き(基準)がよく分からない。代表のH氏と懇意にしている市議で、監査委員をしているK氏に市から公開された資料を見せたところ、「非公開にしなくても良いところが非公開になっている。」とのコメントをいただいた。
 さて、市から交付された通知書には、情報の一部を非公開とする理由が書いてある。
 阿賀野市情報公開条例第10条第2号及び第11条第1号に該当するためとある。これらの条文は以下の通り。

(公開してはならない情報)
第10条 実施機関は、公開の請求に係る情報に次の各号のいずれかに該当する情報が記録されているときは、当該情報を公開してはならない。
(1) 略
(2) 個人に関する情報(事業を営む個人の当該事業に関する情報を除く。)であって、特定の個人が識別され、又は識別されうるもの。
(公開しないことができる情報)
第11条 実施機関は、公開の請求に係る情報に次の各号のいずれかに該当する情報が記録されているときは、当該情報を公開しないことができる。
(1) 法人その他の団体(中略)に関する情報又は事業を営む個人の当該事業に関する情報であって、公開することにより、当該法人等又は当該個人に著しい不利益を与えるおそれがあると認められるもの。

・団体の代表者になっている方は、地元の名士だ。しかも市から補助金などの財政支援を受けている団体もある。なぜ氏名を非公開にするのか。
・贈答品の購入代金の振込先口座情報が非公開になっているのは理解できるが、どうして贈答品を販売した個人商店主の氏名までが非公開になっているのか。「事業を営む個人に著しい不利益を与えるおそれがある」という非公開理由であるが、「著しい不利益」について具体的に説明してもらいたいものだ。※次号に続く。
(あとがき)
・そもそも情報公開制度は行政の透明化を確保するために設けられた制度である。「見せる」のが原則で「見せない」のは例外だ。今回の一部非公開の決定は、モノがモノ(市長交際費)だけに、「見せない」ことによる利益に加え、「見せること」によって生じる不利益を回避する狙いがあったものと考えられる。
・この通知書の下に「この決定があったことを知った日の翌日から起算して3月以内に、市長に対して審査請求をすることができます。」と教示されている。~モノがモノ(市長交際費)だけに審査請求しても時間の無駄か。(筆者の独り言)
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.3~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その3)

2016年6月27日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 今号は、市長交際費の平成27年度分支出(116件)及び平成28年度4月分支出(19件)について調査検討した結果、公務との関連性が薄い又は不明な支出などに言及したい。

【公務との関連が薄い又は不明な支出】
○平28年1月2日支払い:第44回安田中学校卒業生 平成28年歳祝い・同期会(市長出席)
 10,000円 支払先:第44回安田中学校卒業生歳祝同期会実行委員会 会長
 ※会長の氏名は墨塗り
○平28年2月6日支払い:阿賀野市還暦軟式野球倶楽部「野球の子」新年会(市長出席)
 5,000円 支払先: 阿賀野市還暦軟式野球倶楽部会長 ※会長の氏名は墨塗り

【公務というよりは政務に係る支出?】
 ○平27年2月6日支払い:6/10参議院議員佐藤信秋氏ほかあいさつ
 27,000円(贈答品) 支払先:市内の乳飲料製造販売会社

【宗教的色彩を帯びた行事への支出】
 ○平27年5月12日支払い:水原地区戦没者供養祭(市長出席)5,000円
  支払先:水原地区遺族会 会長 ※会長の氏名は墨塗り
 ○平27年10月26日支払い戦没者記銘版(位牌)法要奉納(市長出席)6,000円
  支払い支払先:笹神地区遺族会 会長 ※会長の氏名は墨塗り
 ○平27年11月11日支払い:堀越地区戦没者西福寺忠魂碑合祀供養(市長出席)
  3,000円 支払先:阿賀野市水原地区遺族会 会長 ※会長の氏名は墨塗り
 ※これら宗教的色彩を帯びた行事への公金支出は、憲法89条に定める「政教分離の原則}に抵触する疑いがある。
  「公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。」(日本国憲法第89条)

 阿賀野市の場合、交際費の支出基準はない。あるのは弔慰規程(内規)だけ。基準が無いから、どんな名目でも支出できるというわけではない。いずれにしても、上記の疑義ある交際費支出については、追って住民監査請求を行い、適否を明らかにしたい。
※次号に続く。
(あとがき)
・余談であるが、27年度の交際費支出のなかで、新潟大学医学部に挨拶に行った際の贈答品としての支出が6件あった。贈答品はいずれも市内にある飲料製造販売会社から調達したものだ。田中市長は4月の市長選挙で、昨年10月に開院した「あがの市民病院」の医師確保のために医師を派遣する新潟大学医学部に足繁く挨拶に行っていることを強調していたが、それを裏付ける確かな資料だ。それとも、元町村議会議員の通夜のように田中市長自身は大学に行かないで、市長の職務代理として担当部長(民生部長)が贈答品を持って挨拶に行っているのだろうか。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.2~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その2)

2016年6月26日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 さて、H氏と立ち上げた「阿賀野市民オンブズマン」は、市内の志ある方々の賛同を得て今月上旬に発足した。オンブズマン設立のきっかけは田中清善阿賀野市長の公職選挙法違反(寄付の禁止)疑惑を巡る一連の報道であるが、現市政に対する我々二人の共通認識は「不透明・不明瞭」な市政運営だ。特に市政に関する情報について、市当局にとって「都合の良い情報」と「不都合な情報」とに選別され、市民には「都合の良い情報」しか提供されず、臭い物には蓋をしろと言わんばかりに「不都合な情報」は隠す、などの情報操作が行われているのではないかという懸念を持っている。

 一方、市長はじめ執行機関に対する監視機能を担う立場にある市議会が、むしろ市長の持つ強大な予算配分権に与(あずか)ろうとオール与党化している現状がある。先日閉会した市議会6月定例会が、田中市長の公職選挙法違反疑惑が一部のマスコミに報道されているにもかかわらず、この問題について何ら議論することなく、平穏無事に閉会したことは、議会がオール与党化している証左である。このように市長と市議会の関係が一強多弱の関係になってしまったことを、一市民・一有権者として大変憂慮している。10月の市議選においては、このような現状を変えていかなければならないと考えている。

 私たち阿賀野市民オンブズマンの使命は、「公平・平等・透明性のある市政」、「市民の、市民による、市民のための市政」の実現など、真の住民自治を確立することにある。設立間もない阿賀野市民オンブズマンの初仕事に選んだのは、阿賀野市長の市長交際費についての情報公開請求である。先ごろ阿賀野市当局に対して、市長交際費について、支出基準及び平成27年度分と28年度4月分の支出伝票について情報公開請求を行った。結果は一部非公開。21日に市当局から交付された資料には黒塗りの箇所が随所にあった。死去した元町村議会議員や企業・団体代表の氏名が黒塗りになっている。そもそも情報公開制度は行政の透明化を確保するために設けられた制度である。「見せる」のが原則で「見せない」のは例外だ。本人以外の者に「見せない」のが原則で「見せる」のが例外の個人情報保護制度と異なる。

 さて、市当局から交付された資料を分析・検討結果についてお知らせする。
○まず、弔慰に関する支出状況を調べてまとめた一覧表が下記のPDFファイルである。開いてご覧いただきたい。
 阿賀野市長交際費(弔慰)支出状況

 この一覧表からも分かるように、平成27年度及び平成28年度4月までに弔慰に関する支出が5件(死去した5人の元町村議会議員)あった。市当局から交付された「阿賀野市弔慰規程(内規)」によれば、合併前の町村議会議員(在職12年以上)が死去した場合、「香典1万円・弔花Ⅰ基」と規定されており、この規程どおり支出されているので問題はない。しかし、公職選挙法違反(寄付の禁止)という視点で見た場合は問題だらけだ。ポイントは田中市長本人が葬儀(通常は葬儀の前日に行われる通夜)に出席していたかどうかである。(この件についての過去ログは、時局短信1.1時局短信1.5
 5回あった通夜の席に田中市長は1回しか出席していない。あとの4回は代理出席だ。平成27年9月の元安田町議会議員の通夜及び12月の元安田町議会議員の通夜は民生部長が代理出席している。平成28年3月及び4月の元笹神村議会議員の通夜には総務課長が代理出席しているが、「阿賀野市長の職務を代理する職員の順序を定める規則」によれば、第1順位は総務部長、第2順位は民生部長、第3順位は産業建設部長とある。3月及び4月の元笹神村議の通夜に、市長の職務を代理する資格のない総務課長が代理出席しているのはおかしいのではないか。
※次号に続く。

(あとがき)
 ・市長交際費の平成27年度分は116件、平成28年度4月分は19件あった。上記分析・検討結果は市から交付された資料の全てが本物、つまりは改ざんはないという前提に立ってまとめたものであるが、気になることがある。決裁権者の決裁(総務部長決裁)が表示されている経費執行伺兼支出命令票は、通常、複数の支出をまとめた金額で決裁されている。問題は個々の支出明細(個票)である業者からの請求書(贈答品など)や支払証明書(市長政策課長印が押印)だ。特に支払証明書は市役所内で作成される資料だけに改ざんの可能性がゼロではない。
【刑法】
(公文書偽造等)
第一五五条 行使の目的で、公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。
2 公務所又は公務員が押印し又は署名した文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。
3 前二項に規定するもののほか、公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は公務所若しくは公務員が作成した文書若しくは図画を変造した者は、三年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
(虚偽公文書作成等)
第一五六条 公務員が、その職務に関し、行使の目的で、虚偽の文書若しくは図画を作成し、又は文書若しくは図画を変造したときは、印章又は署名の有無により区別して、前二条の例による。

 ・くだんの香典は5件あったが、田中市長自身が通夜に出席したのは、昨年11月17日の元安田町議会議員の1件だけだ。死去した元議員の名前が黒塗りになっているため誰だか分からないが、何となく気になる。他の2件の元安田町議の通夜には、市長の職務代理順位が2位の民生部長が代理出席している。また今年3月と4月の元笹神村議の通夜には市長の職務代理権限のない総務課長が代理出席している。
 なぜか。田中市長は元町村議会議員の通夜に自身が出席できない場合に、死去した元議員の所属していた旧4か町村役場出身の幹部職員を代理出席させていると考えるとすっきり理解できる。元安田町議の通夜に2回代理出席した民生部長は旧安田町役場出身の職員だ。元笹神村議の通夜に代理出席した総務課長は旧笹神村役場出身の職員だ。それでは、市長の職務代理2位の総務部長と3位の産業建設部長はどうかといえば、二人は旧水原町役場出身の職員だ。これらから推測すれば、元京ヶ瀬村議の通夜の場合には、市長の職務代理権限のない旧京ヶ瀬村役場出身の幹部職員(課長職にある職員)を代理出席させているのではないかという推測が成り立つ。
(代表 天野 市栄)

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オンブズマン通信1.1~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その1)

2016年6月25日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 この度、私の政治信条・理念の良き理解であるH氏と「阿賀野市民オンブズマン」を立ち上げることになった。以下は、「阿賀野市民オンブズマン」の設立趣意書である。
 阿賀野市民オンブズマン・設立趣意書
 
 本題に入る前に、前座の小話から始めたい。オンブズマン立ち上げのきっかけは、田中清善阿賀野市長の公職選挙法違反(寄付の禁止)の告発状が検察・捜査当局に提出受理されたとする一部のメディアによる報道だ。
 この件に関して、6月4日に読売新聞(新潟地域版)で、6月9日に毎日新聞(新潟地域版)で報道された。また、NHK新潟放送局が6月6日の夜に報道した。(詳しくは、こちらの過去ログを参照)ところが県内最大の報道機関である「新潟日報」(地方日刊紙)がこれまで一度も報道していない。大変、不可解・不思議な現象だ。この件についての過去ログは以下のとおり。⇒時局短信1.2時局短信1.3時局短信1.5時局短信1.6時局短信1.7
 また今月9日から開催された阿賀野市議会6月定例会においても、田中市長の公職選挙法違反疑惑に全く触れることなく、21日に閉会している。これも大変、不可解・不思議な現象だ。

 ちょうど同じ頃、6月定例会が開催された東京都議会では舛添要一前知事の「政治とカネ」を巡り大荒れだった(一月遅れのメイストーム?)。舛添前知事の政治資金の私的流用問題についての雑誌・新聞・テレビ・ネットなどメディアによる加熱気味の報道は、さながらメディアによる「魔女狩り」的なリンチのように見えた。都議会6月定例会でも都民の怒りの声と視線を背中に感じたのか、知事与党の自民・公明両党の都議も、舛添前知事が涙声で訴えた(?)今夏リオデジャネイロで開催される五輪閉会式までの延命願いを振り切って、野党と共同で舛添前知事に対する不信決議案を提出する事態に発展した。オール議会から引導を渡された舛添氏は、もはやこれまでと観念し切腹(辞職)と相成った。
 
 田中清善・現阿賀野市長の公職選挙法違反(寄付の禁止)疑惑も舛添要一・前東京都知事の政治資金規正法違反(政治資金の私的流用)疑惑も、両者に共通する点は「政治とカネ」の問題だ。しかし報道機関の扱いや市議会(都議会)での扱いは全く異なる。「カネ」の額(1万円と数千万円)の違い以上に、疑惑を持たれている政治家本人の知名度の違いの方がはるかに大きい。同じ政治スキャンダルでも、メディアの取材・報道対象は読者や視聴者の関心や興味が高い方に向かいやすい。取材された数多の素材の中から厳選されたものが記事や映像・音声となって報道される。特に企業である報道機関(ただし公共放送のNHKは除く。)はこの傾向が強く出る。民放テレビが視聴率に過敏になるのも無理はない。要するに、報道用の記事や映像を制作するために要した費用と新聞・雑誌に掲載する・テレビ放映することによって得られる収入(購読料・スポンサーからの収入)との比較考量によって、取材・報道の対象が決まる!地元紙「新潟日報」も、何度か、舛添前都知事の政治資金疑惑を一面(トップ)で伝えたのも納得できる。※次号に続く。
(代表 天野 市栄)

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時局短信1.9~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その9)

2016年6月18日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 本件について、告発人のX氏からもっと詳しい話を聞きたいと思い、告発状に書いてあったX氏の連絡先に電話しX氏に面談を申し入れたところ、X氏は快く承諾してくれた。X氏との面談の場所は事務所にした。約束の日時に事務所に現れたX氏の姿を見て「農家」の方だなと直感した。日やけした顔にたくましい体、節くれだった大きな手はまさに農業に生きる人間の証だ。X氏は市内で稲作農業を営む大規模専業農家だ。毎朝2時頃に起きて新聞配達もしている。農繁期は農業に従事し、農閑期にはバイトでボーリングの仕事を手伝っているそうである。事務所に来所したX氏から、今朝収穫したばかりの新鮮な野菜を頂戴した。アスパラガスとキャベツである。特にアスパラガスは太くて長い。スーパで買えばとても値の張る野菜だ。
 X氏が丹精込めて作った野菜をいただいた私は、「ありがとうございました。5歳の娘がアスパラベーコン巻きが大好きなので、妻に調理してもらい家族でいただきます。」と感謝を申し上げた。
 私が「Xさんが作った野菜は直売所でも売っているのですか。」と尋ねたら、
 X氏は「いいえ、私が作ったお米を買ってもらっているお客様にお米と一緒に送ったり、お世話になっている方に届けています。」との返事であった。
 
 ●田中清善阿賀野市長の香典疑惑について、X氏が私に語ってくれた話の一部を紹介する。
  ・事件の発端となった4月16日に行われた元笹神村議の通夜にはX氏も出席していた。死去した元笹神村議は同じ集落に住んでいたことから、X氏は自治会役員をしていた関係もあり通夜の会場整理を担当していた。
 ・告発状や記録メモに書いてある事柄は、側聞(伝聞情報)ではなく、全てX氏が見聞きした生の事実である。
 ・X氏は田中市長の遠い親戚筋にあたる人物で、前回の市長選挙では田中氏を応援した。
 ・田中市長と親戚関係にあるX氏が田中市長を告発するに至った理由は何か。
  X氏は3月まで自治会の役員を務めていた。X氏が田中市長と親戚関係にあることを知っている自治会の他の役員からも一目置かれ、自治会の要望が通りやすくなるのではないかと期待されていた。そんな周囲の期待を感じ取っていたX氏は、これまで度々、市役所に赴いては自治会の要望を届けてきた。しかし田中市長はX氏が届けた自治会の要望(集落内の小規模な公共工事など)を無視する一方で、X氏が住んでいる同じ集落の建設業者と結託して、少額な予算で済む公共工事をわざわざ大規模化させてその建設業者に受注させようとする田中市長の市政運営に反感を抱いたそうである。4月の市長選挙について、X氏は田中陣営が市内の建設業者と結託して行った不正な選挙運動であると考えている。
 ・地元紙新潟日報がこの事件に関する記事をこれまで一切掲載していない点については、田中市長の親戚筋の人がこの新聞社の中枢部にいることと関係しているのではないか話している。
 ※本件についてのブログは今号でいったん終了し、新しい情報が入り次第再開します。

(あとがき)
 ●「告訴」は被害感情、「告発」は正義感
 「告発」は「告訴」と違って被害者がいない。誰かに傷つけられとか金品を盗まれてしまった場合は、被害者が警察に被害届を出して、加害者を告訴する。一方、「告発」の方は法律に違反した不正な事実があることを確認した人や団体(誰でもよい)が警察・検察に告発する。最近、耳目を集めた舛添要一東京都知事の政治資金規正法違反疑惑については市民団体が検察庁に告発状を提出している。
 告訴の動機は被害者の被害感情だ。被害者の被害感情が加害者に対する処罰を求める。「告発」の動機は公正だ。告発人の正義感が被告発人に対する厳正な処罰を求める。まさに「義をみてせざるは勇なきなり」(論語)の心境である。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

時局短信1.8~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その8)

2016年6月17日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 今号は告発人X氏から届いた告発状及び記録メモをもとに、田中市長の香典疑惑についてお知らせしたい。
 
●告発状及び記録メモにより当時の状況を再現すれば以下のとおり。 
 ・告発状によれば、阿賀野市長選挙投開票日の前日16日に阿賀野市内の葬祭場で行われた元笹神村議会議員の通夜に、田中市長が自ら出席することなく、市役所職員に「阿賀野市長」名義の香典を届けさせたというものである。なおX氏はこの通夜に出席していた。
 ・受付で「阿賀野市長」名義の香典を受け付けたA氏は、周囲に居る者に市長の名前を訪ねて、阿賀野市長が被告発人(田中清善氏)であることを確認した。通夜式の途中で「阿賀野市長田中清善」名義の弔電が披露された。会場では「阿賀野市」名義の供花も提供されていた。
 ・4月20日午前7時30分頃、X氏が遺族のB氏に「阿賀野市長」名義の香典を確認したところ、B氏は「もらっていない。」と回答した。
 ・4月20日午前中に、X氏が市役所に赴き市長政策課の秘書担当C氏に「阿賀野市長」名義の香典について尋ねたところ、以下の点を確認
  ①香典の名義は「阿賀野市長」
  ②香典の金額は1万円
  ③香典は公費負担
  ④香典を届けた職員は総務課長のD氏
 ・その他、市役所秘書担当のC氏に尋ねて確認できた点は以下のとおり。
  ①「阿賀野市長田中清善」名義の弔電は公費負担でないこと
  ②通夜会場に供与された「阿賀野市」名義の供花は公費負担であること

●記録メモからその後の経過をお知らせする。
 ・4月21日午前9時頃、X氏が所轄署に告発状を提出。担当した署員が告発状のコピーをとって原本をX氏に返した。
 ・4月28日午後6時頃、所轄署の刑事からX氏に電話があり、5月2日午前10時に来署願いたい旨の連絡を受ける。
 ・5月2日午前10時頃、X氏が所轄署に出向いたところ、担当刑事から2件とも不受理との説明を受ける。担当刑事が説明した不受理の理由は以下のとおり。
  ①選挙運動用ビラの違反については、頒布責任者と住所が不整合でも構わない。
  ②香典の違反については、香典の名義が「阿賀野市長」ではなく「阿賀野市」であると確認された。
 ・5月2日午後5時頃、X氏が告発状を新潟地方検察庁に郵送。
 ・5月12日午後4時頃、X氏が新潟地検の検察事務官から2件(選挙運動用ビラ・香典)とも受理する旨の連絡を受ける。
 ・5月13日午後3時頃、X氏が所轄署の担当刑事から告発状2件とも正式受理する旨の連絡を受ける。
 ・5月20日午後3時30分頃、X氏が市役所に赴き市長政策課の秘書担当C氏に香典の名義(表書き)について再度尋ねたところ、C氏は「阿賀野市」と回答
 ・5月23日午前11時過ぎ、X氏が通夜に香典を届けた総務課長のD氏に香典の名義(表書き)について再度尋ねたところ、D氏は「阿賀野市」と回答
 ※次号に続く。

(あとがき)
 記録メモには告発に至った経緯や告発した後の経過が時系列に詳細に記述されていた。特に関係者とのやりとりはまるで録音テープを起こしたように生々しく記述されている。その一部を明らかにする。(個人情報は秘匿)
・6月9日、市議会を傍聴するが(傍聴人は)私を入れて3人だけ。午前12時から40分間、税務課に呼ばれて(納税の)話をする。まだ、お昼も朝食も食べていないのに、本当に常識が分からないようだ。A税務課長、B徴収係長、C総務部長が高圧的な言葉や、暴言を私に浴びせる。A税務課長から、次のような話があった。「税金の滞納を早くなくしてくれ、奥さんや、娘さんがいるんだろう。分割納付なんてあてにならないぞ。X君の土地や建物を差し押さえて競売してやらなければならないんだぞ。昔と違うんだから、体を壊しても死んでも早く納めろ。」
※まるで、サラ金の取り立てのような暴言だ。(筆者の感想)

・お昼の12時40分頃、(私に暴言を吐いた)A税務課長、B徴収係長、C総務部長の居る部屋に田中市長が来ると、(3人は)更に高圧的な態度になる。(私が帰ろうとして)市長室前の廊下にさしかかったところ、田中市長が私に向かって「Xさん、あなた私に恨みでもあるんですか。告発状が出ているみたいだけど中身で証拠があるんですか。」と問い詰められ、私は「はい、証拠はあります。」と回答した。
※どうして田中市長はX氏が告発人であることを知っているのか。警察・検察当局、一部のマスコミ(読売・毎日)しか知らない情報をどうやって入手できるの???(筆者の見解)
(代表 天野 市栄)

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時局短信1.7~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その7)

2016年6月16日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 書類袋に入っていた告発状の写しは2通。1通はこれまで新聞等で報道された田中市長の公職選挙法(寄付の禁止)違反に関するものである。もう1通は「選挙運動用ビラ」(選挙運動挙期間中に配布できる選挙管理委員会公認の政策ビラ)に関するものだ。
 
 まずは、4月の市長選時に田中市長陣営が作成・配布した「選挙運動用ビラ」に関する告発状から紹介したい。なお、告発人の身の安全を考えて、告発人の名前は秘匿しこのブログではMr.X氏とする。告発の内容はビラに表示されている頒布責任者の氏名と住所が不整合になっているというものだ。本来は頒布責任者の自宅住所とすべきところが、表示されいる住所が田中清善阿賀野市長の後援会の住所になっているというものだ。告発状ではこの行為が公職選挙法第142条第9項(頒布責任者等氏名等の記載)違反に当たるとしている。
 
 改めて、告発状に添付された田中市長陣営の「選挙運動用ビラ」を見て感じたことは、以下のとおり
●「6つのK」と題し、平成28年度の当初予算から、子育て・教育・健康・暮らし・経済・協働の6つの項目で、主要事業が事業費込みで並んでいる。
 
市内の建設業者の歓心を買うために掲載したのだろうか。掲載されている主要事業の多くは公共事業だ。保田小学校増築・大規模改修事業(261,144千円)、消雪パイプ整備事業(456,000千円)など

協働の項目に入っている「市民総活躍のまちづくり事業」(安倍政権の「一億総活躍社会」をもじった?)(65,777千円)がなぜか気になる。
 この事業予算は27年度の補正予算として市議会3月定例会で議案上程され3月2日に議決されている。この事業が報道機関に発表されたのが2月25日に行われた定例記者会見の時である。この定例記者会見では28年度当初予算の概要も併せてマスコミ発表されている。実はマスコミ発表よりも早い2月中旬頃に選挙運動用ビラと同じ内容のパンフレット(「6つのK」)が田中清善阿賀野市長の後援会ニュースとして市内の各世帯に広く配布されていた。(私の後援会幹部の自宅にも配布されていた。)この「市民総活躍のまちづくり事業」の目玉事業が「コンビニ塾」だ。なぜか阿賀野市に関する記事の掲載が少なくなった地元紙新潟日報がこの時とばかりに大きく「コンビニ塾」について報道していたことを覚えている。※次号に続く。

(あとがき)
 東京都議会最終日の昨日、舛添要一東京都知事は自ら辞職する道を選んだ。15日の午前中に都議会議長あてに21日付けでの辞職願が提出され、夕刻に開かれた都議会本会議で舛添都知事の辞職願が全会一致で承認された。政治資金の私的流用疑惑が全容解明されないままの幕引きとなった。政治家が辞めればこれ以上の追及はしないという政界での不文律でもあるのか。多くの都民はこれで納得したとは思っていないのではないか。永田町界隈(政界)では後継候補選びに動き出した。都知事選の投開票日は7月31日か8月7日になるという。都知事選挙の選挙費用は50億円にも上るという。(前回都知事選の費用は46億円)「政治とカネ」が招いた二代に渡る短命都政。都知事選で二人を擁立・支援した自民・公明の立場が悪くなった。参議院選挙に及ぼす影響は必至だろう。このような政治家としての資質を欠く人物を都知事に選んだ都民にも責任の一端はある。
 今朝配達された地元紙新潟日報でも、舛添都知事の辞職が1面で大きく取り上げている。もっと大きな事件(田中清善阿賀野市長の香典疑惑)が身近に起きているのに、これまで一度も掲載されていない。賞味期限切れ(この事件に対する県民・市民の関心が薄れてしまう時期)を待っているかのようだ。国民の「知る権利」が「報道の自由」(記事にする・しないの自由)によって侵害されている。地元紙新潟日報には報道機関として使命と責任を自覚してもらいたい。
(代表 天野 市栄) 

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時局短信1.6~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その6)

2016年6月15日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 
 
 先日、この件に関する新聞・テレビ報道を見た私の支持者から有益な情報をいただいた。元笹神村議(合併前の笹神村議会議員)の葬儀が3月中旬頃に行われ、田中市長本人は通夜に出席せず、代理を通じて通夜会場に「阿賀野市長」名義の香典が届けられたというものである。残念ながら受け取った香典袋は遺族が処分して今は手元には残っていないそうである。前号で言及したように香典の名義(表書き)が「阿賀野市長」であっても「阿賀野市」であっても関係がない。要は田中市長本人が通夜に出席せず香典だけを代理を通じて届けさせた(金銭の供与)こと自体が問題なのだ。
 
 3月中旬といえば、選挙の告示日(4月10日)の1か月前頃である。禁止される寄附(公職選挙法第第199条の2違反)に当たるかどうかは司直の判断に委ねられているが、今回告発された投開票前日4月16日の香典だけでなく3月中旬の香典も、「選挙に関しての寄附」になるのではないか。選挙に関する違法な寄附となれば1年以下の禁固又は30万円以下の罰金だ。選挙に関しない寄附(かつ通常一般の社交の程度を越えない)の場合が50万円以下の罰金であるのと比較して罰則が強化されている。
 私が懸念することは、田中市長本人が通夜に出席することなく香典だけを代理を通じて通夜会場に届けさせることが常態化していなかったかである。

 話代わって、数日前の出来事であるが、事務所の郵便受けを開けたらA4サイズの茶封筒が入っていた。封筒のあて名が「地域政党日本新生御中」とあり差出人は書いてなかった。切手は貼っていなかったので、誰かが事務所の郵便受けに投函したらしい。恐る恐る書類袋を開けてみてびっくり。新聞・テレビ報道された田中清善阿賀野市長の公職選挙法違反の告発状の写しが入っていた。告発状は2通。いずれも新潟地方検察庁検事正宛てのものであった。告発状のほか事件の顛末を詳細に記録したメモ(A4版3枚)も入っていた。紙幅の関係で、次号で詳しくお伝えしたい。乞うご期待を。※次号につづく。

(あとがき)
 本日会期の最終日を迎えた東京都議会では政治資金の私的流用疑惑を追及されている舛添都知事に対して、不信任決議案を提出することで都議会各会派が一致したとのニュースがインターネットで確認できた。この不信任案は可決される見通しで、可決されれば舛添都知事が対抗手段として都議会を解散させるか、自らが辞職するかの選択を迫られることになる。(都議会解散と自らの辞職を選択することも可能)いずれにしても、政局(選挙)がらみの展開になってきた。
 一方、私が住む阿賀野市議会では今月9日から6月定例会が始まったが、平穏無事に議事が進行している。一般質問も通常通り終了し、本日から総務文教委員会を皮切りに常任委員会が始まる。また、田中市長の香典疑惑に関して、県内最大の報道機関(新潟日報)が一切報道しないことに加え、市議会でも田中市長の香典疑惑を審議しない姿勢について、一市民・一有権者の立場で見ると異常事態のように見える。10月には市議選がある。この事件(田中市長の香典疑惑)がらみで新人候補が出てくるという話が私の耳に入っている。

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時局短信1.5~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その5)

2016年6月14日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 田中清善阿賀野市長による公職選挙法違反疑惑の解明は、現在、捜査・検察当局など法律の専門家にゆだねられているところであるが、大学で法律を学んだ者として、これまでの新聞報道やテレビ映像を基に私なりに分析・検討した。
 
 関係する公職選挙法の条文は第199条の2(公職の候補者等の寄附の禁止)と第249条の2(公職の候補者等の寄附の制限違反)である
●候補者等の寄附の禁止(第199条の2)
 公職の候補者又は公職の候補者になろうとする者(公職にあるもの=現職)は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。香典は寄附にあたる。また「いかなる名義をもってするを問わず」は、どのような理由をもってしてもという意味とされている。従って候補者等の政治活動や選挙に関しない、通常の社交上の寄附であっても選挙区内にある者に対する寄附は、一部の例外を除いて禁止される。一部の例外は以下のとおり。
 ①政党その他の政治団体又はその支部に対してする場合
 ②候補者等の親族に対してする場合
 ③候補者等が、専ら政治上の主義又は施策を普及するために行う講習会その他の政治教育のための集会(選挙告示前に行われるミニ集会など)に関し、必要やむを得ない実費の補償(※食事についての実費の補償を除く。)としてする場合
 ※集会で供応接待が行われていれば「禁止される寄附」にあたる。

●候補者等の「寄附の禁止」(第199条の2)違反についての罰則(第249条の2)
 候補者等が禁止される寄附をすれば罰則の対象になる。罰則は以下のとおり。
  ①選挙に関して寄附をしたものは1年以下の禁固又は30万円以下の罰金
  ②選挙に関しないもので、かつ、通常一般の社交の程度を越えない場合は、50万円以下の罰金
 ただし、候補者等が葬式(「通夜」も含むまれる。)に自ら出席しその場においてする香典の供与の場合は、(違法ではあるが)罰則は適用されない。

 さて、上記の条文解釈と新聞報道(読売・毎日)・テレビ報道(NHK新潟放送局)を基に私なりに分析してみた。ポイントは2つある。
●弔慰を示せるのは、出席した個人だけ
 NHK新潟放送局で流された6日の市役所で行われた定例記者会見では、田中市長は香典の名義が「阿賀野市」であったと強調した。これは「阿賀野市長」名義の香典が通夜に届けられたとする告発状に対する反論と考えている。田中市長の発言の趣旨を私なりに分析すれば次のとおり。
 「阿賀野市長」名義の香典~田中市長本人(個人)が通夜に出席していないとアウト(違反)になる。
 「阿賀野市」名義の香典~阿賀野市(団体=法人)だから田中市長本人(個人)が出席していなくてもセーフ(違反にならない)。

 世間一般の常識からすれば、葬儀(通夜含む。)には本人が出席したうえで香典が供与されるケースが普通である。本人が出席できない場合には弔電が届けられることが多い。本人自らが葬儀に出席して、故人の霊をとむらい遺族の気持ちを慰めるのが原則だ。その際に受付で渡す香典(金銭の供与)は付随的なものに過ぎない。大切なことは、本人自らが葬儀に出席し弔慰を示すことであって、本人が出席しないで香典だけを渡しても弔慰を示したことにはならない。もっとも香典は市長選挙投開票日前日に届けられたということであるが、故人・遺族に対する弔慰よりも集票目的が主眼だとすれば首肯できる。

 記者会見で田中市長は香典の名義が「阿賀野市」であったことを強調したが、観念的・抽象的な存在である団体(法人)が故人の弔いや遺族を慰めることはあり得ない。香典の名義が「阿賀野市」であっても、香典を受け取った喪主など遺族にとっては阿賀野市を代表する立場にある田中清善市長からの弔慰(の形だけ?)を示されたものと考えるのが自然ではないか。

●田中市長自身が香典の作成と作成された香典の供与(通夜に届けさせたこと)に関与したことを認めた。
 いつもの日課になっているが、私は夜8時45分台に放送されるNHK新潟放送局の「ニュース845」を視聴している。6日夜の放送で田中市長の定例記者会見の映像が流れていた。テロップで「(香典の)名義は阿賀野市」と表示され「それ(「阿賀野市」名義の香典)でいいよ。」という田中市長の肉声が流れていた。NHK新潟放送局で流された映像は、田中市長自身が香典の作成と作成された香典の供与(通夜に届けさせたこと)に関与したことを認めた動かぬ証拠だ。

 舛添東京都知事の政治資金の私的流用など「政治資金規正法違反疑惑」や甘利元経済財政担当大臣の口ききなど「あっせん利得処罰法違反疑惑」もそうであるが、政治家本人に捜査・検察当局のメスが入るということは極まれだ。政治家本人の関与を立証できないからだ(舛添都知事のケースでは本人の関与は明らかであるが…)。ほとんどのケースは会計責任者や秘書に責任を押し付けて自分は上手にすり抜けようとする。いわゆるトカゲのしっぽきりだ。
※次号に続く。

(あとがき)
 今日も地元紙新潟日報にはこの件に関する記事は掲載されていない。代わりかどうか分からないが、舛添要一東京都知事の政治資金規正法違反疑惑の記事が掲載されていた。1面の見出しは「舛添知事 辞職不可避」とあり都議会野党会派(共産・民進等など)が知事への不信任決議案を提出するとのこと。また、社会面では「不信任案『伏して猶予を』舛添氏、怒号の中懇願」という見出しで記事が掲載されていた。今夏リオデジャネロで開催される五輪が終了するまでの命乞いをしているようにも見える。舛添都知事の問題は、五輪と参議院選挙の日程が絡んで政局に発展している気がする。
(代表 天野 市栄)

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