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考察「新潟県議会議員選挙(統一地方選挙)」Vol.1

2023年3月12日トピックス

 新潟県内の2023年統一地方選挙は、新潟県議選と新潟市議選が前半日程(3月31日告示、4月9日投開票)で行われ、後半日程1(4月16日告示、23投開票)で加茂市長選、長岡市・柏崎市・新発田市・小千谷市・加茂市議選、後半日程2(4月18日告示、23日投開票)で、田上町・湯沢町・刈羽村・弥彦村・粟島浦村の町村議選が行われる。私が住んでいる阿賀野市で行わる統一選は県議選のみである。

 3月9日付け地元紙(新潟日報)によれば、県議選全27選挙区(定数53)のうち、選挙選になる選挙区が14選挙区、無投票となる選挙区が13選挙区となり定数の4割に当たる21人が無投票当選者となり戦後最大規模になる可能性があると伝えている。無投票になれば選挙を通じて県民の政治的意思を表明する機会が奪われたことになる。昨今の地方選挙の低投票率もそうであるが、まさに民主主義の原点と言うべき選挙制度が形骸化している実態が浮き彫りになっている。

 さて、気になる阿賀野市選挙区(定数1)の動向であるが、これまで自民党現職のH氏(現在8期目)以外に名乗りを上げる人がいなくて無投票になるかと思いきや立候補を模索している陣営がいるという。是非とも立候補してほしい。現職に対する批判票の受け皿になるだけでなく県勢発展に向けたメッセージを発信できる人が名乗りを挙げていただきたい。

 過去2回(2019年、2015年)の選挙は、現職H氏と新人(元国会議員秘書)T氏の一騎打ちとなりいずれも現職が当選した。東日本大震災(東電福島原発事故)が発災した2011年の県議選では現職のH氏の無投票当選であった。当時の国政は民主党政権下にあったが、当時も今もそうであるが新潟県議会は議席の過半超を自民党が占めている。このため議長と副議長のポストは自民党が1年交代で独占している。多数を占める自民党の「おごり体質」が端的に表れている。象徴的だったのは自民党議長だったK氏が詐欺事件の告発を受けて議長の職を途中辞任。その後、自民党を離党し今期限りの引退に追い込まれた事件は記憶に新しい。(代表 天野 市栄)

 

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「いちえいの市議会通信」Vol.20~トカゲのしっぽ切りか?

2023年3月10日ニュース

 ブログ読者の皆さんこんばんは。阿賀野市議会議員の天野市栄です。市議会3月定例会が2日から始まりました。し尿処理収集運搬業務及び複合ごみ資源化処理業務委託について、担当職員による一連の不適正な事務処理に対して「市長として管理責任をとる」ということで、初日の2日に田中市長の給料月額を20%カット・1か月減額する内容の議案が市議会に追加提案され可決されました。6日には本会議場で総務部長から職員の処分が報告されました。給料月額について担当職員(係長)が10%カット・3か月、当時の担当課長が10%・1か月の処分です。また同日付けで報道発表も行われました。

 職員に対する懲戒処分には、処分の程度が軽い順に「戒告」「減給」「停職」「免職」の4種類がありますが、担当職員による覚書の作成に気づいていた思われる課長補佐や部内の意思疎通(ホウ・レン・ソウ=報告・連絡・相談)を怠ってこのような事態を招いた担当部長に対しては厳重注意となり懲戒処分を免れました。この二人に対する処分は「戒告」になると思っていたので驚きました。

 そもそも、この事件が市議会に報告されたのは昨年8月5日です。事件発覚から半年以上も経過したこの時期に、田中市長や職員に対する処分が行われたことは遅過ぎたと感じています。私だけでなく市民も同様に感じているのではないでしょうか。この事件は新聞でも報道され、また、し尿の汲み取り作業が一時、遅滞するなど行政サービスの低下を招きました。これでは市民に対する説明責任が果たされているとは思われません。市議会が設置した調査特別委員会が作成した検査報告書を待って市長や職員の処分が行われたことについて疑問に感じています。

 調査特別委員会は事件の真相解明と今後の再発防止策を提言するために設置したもので、職員の処分を行うために設置したものではありません。職員の処分は市の綱紀委員会で審議されることになっていますが、結果的に調査特別委員会の検査報告を受けて行われました。また検査報告書に記載されている事実確認のための資料や参考人からの聴取内容のほとんどは市側から提供のあった資料や市職員からの聴取内容です。もう一方の当事者である事業者側から提出された資料は少なく、また参考人(事業者側)から聴取した内容は秘密会で行われたため検査報告書に反映(記述)されていません。このように検査報告書は市側の資料や証言を中心にまとめれ事業者側は蚊帳の外に置かれています。

 調査特別委員会が目指した事件の真相究明(事実確認)には至っていないと考えています。この事件への市長はじめ上層部の関与は不問に付され、不祥事を引き起こした職員二人(担当職員と担当課長)に責任をなすりつけているような気がします。まさに「魔女狩り(私刑)」「とかげのしっぽ切り」です。私はこの事件をこれで終わりにすることなく引き続いて探究していきます!

posted by 地域政党 日本新生 管理者

「いちえいの市議会短信」Vol.19~20%カット・1か月

2023年3月4日ニュース

 ブログ読者の皆さんこんにちは。阿賀野市議会議員の天野市栄です。市議会3月定例会が一昨日の2日から始まりました。会期は17日までの16日間です。例年、3月定例会では新年度予算案など執行部提出の議案が増えてくることからを会期が長く設定されています。初日の2日に田中市長の給料月額を20%カット・1か月減額する内容の議案が市議会に追加提案されました。これは、し尿処理収集運搬業務及び複合ごみ資源化処理業務委託について、担当職員による一連の不適正な事務処理に対して市長として管理責任をとる、というものです。職員による不適正な事務処理については、市議会においても地方自治法第98条第1項に基づき調査特別委員会を設置し、事件の事実確認や背景、要因、人事管理、内部統制について検査を行い検査報告書をとりまとめました。この検査報告書は2日に本会議で報告されました。私も特別委員会の一員として参画しました。なお検査報告書は下記のPDFをご覧ください。
 検査報告書

 さて、私が市長就任の期間(2008.4~2012.4)に行った私自身の減給処分は15%カット・48か月でした。これに5%カット・1か月が2回ありました。15%カットは前市長時代に悪化した市財政の健全化のために行い、5%カットの2回は当初予算科目の更正や病院管理者の任用に関してのもので、いずれも反市長が多数を占める市議会からの圧力によるものでした。まさに「多勢に無勢」でした。当時の私の減給処分に比べれば、田中市長の減給処分はずいぶんと軽い・甘い処分だと感じました。阿賀野市議会議員16人中、市長派議員が10人。まさに「数の論理」が道理を曲げた結果だったと理解しています。

 私以上に議会からの圧力を受けて辛酸を嘗めた首長が県内にいらっしゃいます。津南町の桑原悠町長(現在2期目)です。町立保育園の統合を見据えて行われた保育園舎増改築工事の入札が2度に渡って不調になったことに対する減給処分で、こちらは30%カット・6か月です。保育園の統合問題(是か非か)も絡み合いこのような厳しい結果になったと理解しています。私は「そこまでやるのか!これは(議会による)いじめではないか!」と感じました。桑原町長には、これにめげずに所信を貫いてほしいと願っています。

 「し尿処理収集運搬業務及び複合ごみ資源化処理業務委託」問題は市議会での審査はこれで終了しましたが、自治法第98条による検査権の限界を感じました。当初は強大な調査権(罰則付きの証人尋問・記録の提出)を付与する100条委員会を設置する予定でしたが、いつの間にか骨抜きにされ権限の弱い98条による委員会設置になってしまいました。これも市長派議員が多数を占める阿賀野市議会の「数の論理」を見せつけた一場面と理解しています。「真実は一つ!」私は一議員として、今後ともこの問題を追及していきたいと考えています。
(代表 天野 市栄)
 

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