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オンブズマン通信2.2~誰のための公共施設の建設か(その2)

2016年7月16日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 数日前、阿賀野市在住のブログ読者からメールをいただいた。このブログ読者(以下、Y氏と呼ぶ。)の話では、安田支所庁舎の建替えについて検討するために設置した「阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」の議事録を見せてもらおうと、市役所の担当課(管財課)に出向いたそうであるが、対応した市職員からは「議事録は作っていない。」との返事だったそうだ。このY氏。安田地区に在住の阿賀野市民で、合併前の旧安田町民でもある。今回建て替えを検討している安田支所庁舎は旧安田町庁舎であった。それだけに今回の安田支所庁舎の建替えについては、建替えの必要性を含め関心を持っていたという。

 このY氏から詳しい話を伺いたいと考えて、本日、事務所に御足労いただいた。事務所でY氏から伺った話の要旨は以下のとおり。

①市の担当職員が議事録(会議録)を作成していない理由として挙げたのは、この検討検討委員会が公開対象の審議会等にあたらないからという説明だった。
②検討委員委員会の構成員も分からなければ、検討委員会が何回開催されたのかも分からない。
③市のホームページを見ても安田支所庁舎の建替えについての情報は全く開示されていない。
④市の広報誌「対話と共感」(失礼!「広報あがの」でした。)にもこれまで掲載されることがなかったが、7月の広報に初めて安田支所庁舎の建替え(広報誌では安田公民館の機能を併せ持つ「安田地区複合施設」として説明しているが…)についての掲載されたが、建設を決定するまでプロセス・手続きが全く掲載されていない。最初から安田支所庁舎の建替えありきで検討が進められてきたのではないと疑念を抱いている。
⑤新潟市の北区役所庁舎(旧豊栄市役所庁舎)も老朽化が進み、現在、建替えに向けた検討が行われているが、こちらの方は10年程前から「区役所整備検討委員会」を立ち上げて、市民代表も参加しながら長い期間を掛けて議論しているのに、安田支所庁舎の建替えの方はわずか1年足らずの議論で結論を出しているのは拙速すぎるのではないか。
⑥新潟市(政令市)の北区役所庁舎は現在の8行政区制を今後も維持する以上、老朽化した区役所庁舎の整備(建て替えか・民間施設への移転など)は必要だが、旧4か町村が合併して誕生した阿賀野市の場合には、新市合併建設計画には支所(旧町村役場庁舎)の建替え(公共工事)は載っていない。合併建設計画に掲載されていない公共工事を敢えてやる理由が理解できない。

 さて、ここからは市長経験者の私の出番である。Y氏の疑問・疑念に一つ一つ丁寧にお答えしていきたい。(昨年7月に発行した「市政かわら版9号」に関連記事が掲載されているので、こちらも併せてご覧いただきたい。)
●「議事録(会議録)を作成していないのは、この検討検討委員会が公開対象の審議会等にあたらないから」のウソ
 ・「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第2条に、公開対象の審議会について「法令、条例、規則、規程又は要綱等(以下「法令等」という。)の定めるところにより、市民及び識見を有する者が委員となって市の事務について審議、審査又は調査等を行うために設置された機関(以下「審議会等」という。)とする。」
・また第3条に「審議会等の会議は、原則として公開する。」とあり、会議を非公開にできるのは、法令等により公開できない、または公開できない事項を審議する場合など、極めて限定的だ。
・「(公開した)審議会等は、公開した会議の議事録を作成するものとし、担当課等での閲覧に供するとともに、阿賀野市ホームページへの掲載その他の方法により、公開するものとする。(第7条)

 さて「阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」は要綱に基づいて設置された審議会である。要綱は平成27年6月4日付け告示第120号で市民に周知されている。また「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第3条でいう例外的に非公開にしなければならない会議にも該当しない。従って阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」の会議録はY氏が要求するように公開されてしかるべきだ。もっとも、担当職員が失念して(サボって)会議録を作っていないということであれば話は別だが…※次号に続く。

(あとがき)
・安田支所庁舎の建替えについては、コミュニティ紙「あがの新報」3月号(3月15日付け新聞折り込み)で、市の広報誌よりも詳しい内容で掲載されているので参考にされたい。「安田支所新庁舎」の延べ床面積828.4㎡のうち支所部分は80㎡しかない。全体の1割にも満たない。他の間取りは、会議室(95㎡)図書館(90㎡)集会用スペース(563.4㎡)。「安田支所新庁舎」というよりは、「新安田公民館」というイメージが強く感じられる。市民への情報提供よりも報道機関への情報提供を優先する市当局の対応には多いなる疑問を感じる。
・「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第3条に公開対象の審議会を公開しないことができるワイルドカードが仕込まれている。同条3号に「公開することにより、公正かつ円滑な議事運営に著しい支障が生ずると認められるとき。」は非公開にできるが、Y氏の話によれば、検討委員会は既に役目を終えて今は無くなっているとのことなので、このワイルドカードも使えない。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信2.1~誰のための公共空間か(その1)

2016年7月8日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】  
 
 7月10日に投開票日を迎える参議院通常選挙も終盤戦に入り、ここ新潟選挙区でも3人の各候補陣営が無党派層の票を取り込もうと懸命に選挙運動を展開している。特に、自民党公認候補のN.Y氏と野党共闘のM.Y氏が接戦を展開しているとの終盤情勢を各メディアが連日伝えている。先日、地元紙に自民党農林部会長を務めるK.S氏が来県するとの新聞広告が掲載されていた。隣に自民党公認候補のN.Y氏の新聞広告が掲載されていたので、K.S氏はN.K氏の応援弁士として来県したのだろう。

 K.S氏は、午前の佐渡市を皮切りに、午後3時から五泉市・阿賀野市・新潟市北区・新潟市中央区の5か所で応援演説を行うようだ。佐渡市では「あいぽーと佐渡」前、阿賀野市では「白鳥会館駐車場」、五泉市及び新潟市北区では商業施設内(利用する場所は駐車場だろう。)、新潟市中央区では、コーヒーショップ前とある(利用する場所は公道であろう)。「あいぽーと佐渡」は佐渡市が管理する公共空間だ。「白鳥会館駐車場」は阿賀野市が所有・管理する公共空間だ。佐渡市や阿賀野市では、演説会場として公共空間を使用するが使用場所が若干異なる。「あいぽーと佐渡」は”前”、「白鳥会館駐車場」は”中”である。

 「白鳥会館駐車場」は平成20年10月にラムサール条約の登録湿地に指定された瓢湖や隣接する瓢湖水きん公園を訪れる人や白鳥会館(民間施設)内にある野菜直売所や食堂を利用する人たちのための駐車場だ。駐車所内には公共バスの停車スペースもある。冬の時期になるとシベリア方面から越冬のために多くの白鳥やガン・カモ類の水鳥が飛来する。水鳥が飛来するホワイトシーズには多くの観光客が訪れる。水鳥がいなくなると隣接する瓢湖水きん公園では、桜・あやめなどの季節の花々が咲いて、訪れた観光客の目を楽しませてくれる。夏の瓢湖では、はすの花が咲きほこり、8月下旬には花火大会が行われる。夏の風物詩だ。このような瓢湖は阿賀野市を代表する観光地になっている。

 選挙の演説場所(街宣車の停車場所)に使用できる場所は公道が原則だ。演説会場に沢山の有権者(動員をかけかけられた有権者を含む。)の来場が予想されるのであれば、むしろ広い駐車スペースを有する民間の商業施設の方が便利であろう。商業施設の方も集会参加者を買い物客として取り込めるから都合が良い。阿賀野市内には広い駐車スペースを有する民間の商業施設が3か所ほどある。まずは、それらの場所を演説会場として検討すべきであろう。民間商業施設の利用を検討せず、最初から公共スペースを選択したのであれば、選挙を優先して市民や観光客の利用が後回しになっているとしか思えない。そういえば4月に行われた市長選挙でも「白鳥会館駐車場」を出陣式の会場にしていた陣営もあったが…
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.9~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その9)

2016年7月7日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 舛添要一前東京都知事による公用車の私的利用(公用車を使って神奈川県湯河原の別荘に通っている)を伝えた週刊誌報道をきっかけに、我々阿賀野市民オンブズマンは、田中清善阿賀野市長の公用車使用において私的な利用がないかどうかを検証するため、このほど、田中市長の公務日程表と市長公用車の運転日報について、平成27年4月から平成28年4月までの13月分に係る情報公開請求を行い、この度、市当局から関係資料の提供を受けた。
 当オンブズマンで、市当局から交付された市長の公務日程表と公用車の運転日報を突合したところ、運行記録252件中55件について、公務との関連性がない、または不明な運行記録が認められたので、一覧表にして公表することにした。下記のPDFファイルを開いてご覧いただきたい。
 阿賀野市長公務日程と公用車運転日報の不整合・不自然な状況調べ
 
 今後、市長公務との関連で疑義のある運行記録については、精査した上で、住民監査請求を行い究明したいと考えている。※住民監査請求の対象は1年以内の行為だ。急がなくては!(筆者の独り言)

○意外と簡単に明らかにできた墨塗りされた人物の名前
 田中市長の公務日程表(平成27年4月~平成28年4月)に記載されている個人名は全て墨塗りされていた。延べ人数で37人だ。隠していると見たくなるのが人間の心理だ。そこでこの墨塗り(ベール)をはがす方法を考えたところ、意外と簡単にはがせる方法があることが分かった。実は、この日程表は定例市議会の開催初日に市長が議会で報告する「一般行政報告」の資料であることが分かった。そこで市議をしている弟から借りた「一般行政報告」の資料「会議・行事等出席報告書」と照らし合わせたところ、消されている37人の名前(姓)が明らかになった。多くは市の広報誌にも掲載された”著名人”である。その”著名人”の皆さんを紹介する!
・平成27年4月2日 A.Tと愉快な仲間たち寄附来庁(市長室)
・平成27年4月10日 大衆音楽阿賀野支部U氏来庁(市長室)
・平成27年4月20日 元行政相談員G氏感謝状贈呈式(市長室)
・平成27年6月18日 羽田商店H氏寄附来庁(市長室)~ヒント:お店の名前で分かります。
・平成27年7月10日 羽田商店H氏感謝状授与(市長室)~ヒント:お店の名前で分かります。
・平成27年9月23日 S.M氏絵画披露・記念撮影・祝賀会(あがの市民病院ほか)~ヒント:この方は「第6回ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞を受賞されました。
・平成28年1月29日 N阿賀野市観光協会長来庁(市長室)
 ~ヒント:現職の市議会議員です。28年度予算陳情(市補助金の増額要望)でしょうか。
・平成28年2月17日 M.Kスタッフ来庁(市長室)
 ~ヒント:ご当地ソングの女王といえばこの方ですね。瓢湖を舞台にした新曲「越後水原すいばら」を発売。3月28日、阿賀野市ふれあい会館において、阿賀野市観光親善大使に任命されました。(このM.Kさんは阿賀野市の広告塔?、ではなくて■■市長の広告塔?)(■■は墨塗り)

○見せたくない人物が書いてあるので、見せてもよい人物まで隠した?
 ここから本題に移る。上記の”著名人”は市の広報誌に顔写真入りで実名が掲載されている方々である。その方々の名前を敢えて伏せるというのは、大変失礼な行為だ。市長の公務日程表に記載されている人物のなかに、我々市民オンブズマンには見せたくない人物がいるから、その人物だけを隠すと(墨塗りすると)不自然に見えるので、見せてもよい人物まで隠した(墨塗りした)のではないかと考えている。だから、個人を特定できる情報という理由で全ての名前を非公開にしたのである。
 
 前号で公務日程表で墨塗りされている人物の中で気になる人物が二人いることをお話した。一人は地元紙「新潟日報」W氏だ。W氏は平成27年8月6日、9月3日、9月15日、12月11日、平成28年2月19日の計5回、来庁し田中市長と面談している。この人物は記者ではない。取材以外のどんな用務で来庁したのだろうか。
 もう一方は、所属や肩書のない3名の人物だ。A氏は平成27年12月18日に、U氏は平成28年1月21日と2月2日に、O氏は2月3日に来庁し田中市長と面談している。この3氏は私も知っている人物で、どのような用件で来庁したかはおおよその検討がつく。

 ところで、市当局が我々市民オンブズマンに知られたく人物というのは、所属や肩書のない3氏ではなくて地元紙「新潟日報」のW氏の方だろう。このW氏の肩書は日程表には表示されていないが、それなりの役職に付いている人物ではないか。そこで、2016年3月16日付けの毎日新聞新潟版が伝えた「新潟日報社人事」(役員編)からW姓なる人物を探すと三人いる。一人は3月15日付けで退任したW.T氏だ。二人目は、4月1日付で執行役員・経営企画会議副議長兼経営管理本部総務局長に就任したW.E氏だ。三人目は、同じく4月1日付で執行役員・長岡支社長兼業務部長に就任したW.M氏だ。もちろん役員でないW姓なる人物も考えられるが、市長との職位上のバランスを考えれば役員と考えるのが自然であろう。このW氏、いったい、どのような用向きで5回も田中市長と面談したのだろうか。
※次号に続く。

(あとがき)
 情報公開請求で資料の提供を受けた場合、資料1枚について10円の資料代が掛かる。資料の枚数が多くなると、当然のこと資料代ももかさむ。今回、市当局から交付された市長の公務日程表は31枚、コピー代として310円を支払った。資料枚数が多くなると予想した市長交際費についてはA3サイズの用紙にコピーしてもらって資料代を切り詰めた。市当局から交付された市長の公務日程表が、定例市議会に提出されるに「一般行政報告」の資料であることが最初から分かっていれば、墨塗りのない資料が無料で手に入った。
 また、市のホームページに市長の公務日程が掲載されていれば、いつでも誰でもが確認できたはずだ。住民の「知る権利」を保障するはずの情報公開制度について、「個人情報」を楯に住民の「知る権利」をないがしろにする市当局の対応には怒りすら感じる。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.8~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その8)

2016年7月6日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 舛添要一前東京都知事による公用車の私的利用(公用車を使って神奈川県湯河原の別荘に通っている)を伝えた週刊誌報道をきっかけに、我々阿賀野市民オンブズマンは、田中清善阿賀野市長の公用車使用において私的な利用がないかどうかを検証するため、このほど、田中市長の公務日程表と市長公用車の運転日報について、平成27年4月から平成28年4月までの13月分に係る情報公開請求を行い、この度、市当局から関係資料の提供を受けた。
 当オンブズマンで、市当局から交付された市長の公務日程表と公用車の運転日報を突合したところ、運行記録252件中55件について、公務との関連性がない、または不明な運行記録が認められたので、一覧表にして公表することにした。下記のPDFファイルを開いてご覧いただきたい。
 阿賀野市長公務日程と公用車運転日報の不整合・不自然な状況調べ
 
 今後、市長公務との関連で疑義のある運行記録については、精査した上で、住民監査請求を行い究明したいと考えている。※住民監査請求の対象行為は1年以内の行為だ。急がなくては!(筆者の独り言)

 前号に引き続き、特筆すべき点に絞って説明したい。
6.公務(宴会なし)・夜間に及ぶ公用車の使用・走行距離との不可解な三角関係
 (公用車使用年月日) (使用時間) (行き先) (市役所からの距離) (公務開始時刻)
 ・平成27年7月7日 14:30~22:00   市内     18㎞        15:30
 ・平成27年8月3日 18:30~21:10   市内     46㎞        19:00
 ・平成27年11月2日 16:30~22:30   市内     92㎞        18:00
 ・平成27年11月14日 15:20~19:20   市内     34㎞        16:00
  ・平成27年12月6日 7:00~22:20   新潟市     91㎞       11:30(東京)
 ・平成28年1月14日 20:00~22:20   市内     18㎞        19:00
【コメント】
 宴会でもない公務(ただし、東京で宴席があった平成27年12月6日を除く。)に、なぜか夜間に及ぶ公用車の使用実績。誰を乗せて何のために走行したのか。幽霊を乗せてお墓まで運んだ?(筆者の独り言)※次号に続く。

(あとがき)
・田中市長の公務日程表で墨塗りされている個人で、気になる人物が二人いる。一人は地元紙「新潟日報」のX氏だ(墨塗りされているのでX氏とする。)。X氏は平成27年8月6日、9月3日、9月15日、12月11日、平成28年2月19日の計5回、来庁し田中市長と面談している。日程表には「新潟日報■■氏来庁(市長室)」(■■は墨塗り)と表示されているので、この人物は記者ではない。取材以外のどんな用務で来庁したのだろうか。
・もう一人はY氏だ(墨塗りされているのでY氏とする。)。Y氏は所属や肩書のない人物だ(「■■氏来庁(市長室)」と表示)。Y氏は平成27年12月18日・平成28年1月21日・2月2日・3日の計4回、来庁し田中市長と面談している。誰がどのような用務で来庁したのだろうか…
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.7~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その7)

2016年7月5日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 舛添要一前東京都知事による公用車の私的利用(公用車を使って神奈川県湯河原の別荘に通っている)を伝えた週刊誌報道をきっかけに、我々阿賀野市民オンブズマンは、田中清善阿賀野市長の公用車使用において私的な利用がないかどうかを検証するため、このほど、田中市長の公務日程表と市長公用車の運転日報について、平成27年4月から平成28年4月までの13月分に係る情報公開請求を行い、この度、市当局から関係資料の提供を受けた。
 当オンブズマンで、市当局から交付された市長の公務日程表と公用車の運転日報を突合したところ、運行記録252件中55件について、公務との関連性がない、または不明な運行記録が認められたので、一覧表にして公表することにした。下記のPDFファイルを開いてご覧いただきたい。
 阿賀野市長公務日程と公用車運転日報の不整合・不自然な状況調べ
 
 今後、市長公務との関連で疑義のある運行記録については、精査した上で、住民監査請求を行い究明したいと考えている。※住民監査請求の対象行為は1年以内の行為だ。急がなくては!(筆者の独り言)

 前号に引き続き、特筆すべき点に絞って説明したい。
4.夜の宴席会場と市役所間の走行距離の不思議、宴会のある日に限って公用車の終了時刻(車庫入れ時刻)が遅いのはなぜ?~市内編
 (公用車使用年月日) (使用時間)   (行き先) (市役所からの距離)(宴会開始時刻)
 ・平成27年4月5日 15:15~19:10  市内(長生館)  38㎞      16:30
 ・平成27年5月13日 14:30~20:10  市内(長澤屋)  24㎞     15:00
 ・平成27年5月20日 18:00~22:40  市内(長生館)  43㎞       18:30
 ・平成27年7月1日 17:15~20:50  市内(長生館)  46㎞         18:00
 ・平成27年9月29日  16:30~18:20  市内(湖四季)  35㎞        19:00 
 ・平成27年10月12日 15:00~21:20  市内(亀田屋)  41㎞       15:30
 ・平成28年1月15日  15:30~20:20  市内(石原館) 39㎞        16:00
 ・平成28年1月19日  16:30~21:18  市内(魚勝)  30㎞        17:30
 ・平成28年1月27日  17:30~21:10  市内(魚勝)  34㎞        18:00
 ・平成28年2月2日  16:30~22:20  市内(環翠楼)  44㎞        17:00
 ・平成28年2月10日  15:30~20:40  市内(亀田屋) 50㎞        16:00
※参考:市内各宴会場までの走行距離(片道)は以下のとおり。
  ○市役所⇒水原エリア(湖四季)1.5㎞
  ○市役所⇒安田エリア(亀田屋・金澤屋)7.1㎞
  ○市役所⇒村杉温泉エリア(長生館・石原館・環翠楼)9.5㎞
  ○市役所⇒笹岡エリア(酒田屋)5.3㎞
  ○市役所⇒京ヶ瀬エリア(長澤屋・魚勝)4.5㎞

5.夜の宴席会場と市役所間の走行距離の不思議~市外編
 (公用車使用年月日) (使用時間)   (行き先) (市役所からの距離)(宴会開始時刻)
・平成27年11月2日  16:30~20:30  市外(新発田市) 72㎞        18:00
・平成28年3月9日  17:00~21:45  市外(新潟市)  77㎞        18:00
※次号に続く。

(あとがき)
 ここで私が市長をしていた頃(H20年4月~H24年4月)の話をさせていただく。私は公務で宴会に出席する場合には、送りは公用車を使って、帰りは秘書からもらったタクシチケット使って帰宅することが多かった。たまに宴会場に公用車を待たせることがあっても一時間以内には退席するようにしていた。長く宴席に居れば、待機させている運転員(市職員)の人件費とエンジンをふかしている車の燃料代がかさむ。これらの経費は全て税金で賄われている。二次会には絶対に出席しない。これが私の「公務で出席する宴席の流儀」であった。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

オンブズマン通信1.6~阿賀野市民オンブズマンを立ち上げました!(その6)

2016年7月4日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 舛添要一前東京都知事による公用車の私的利用(公用車を使って神奈川県湯河原の別荘に通っている)を伝えた週刊誌の報道をきっかけに、我々阿賀野市民オンブズマンは、田中清善阿賀野市長の公用車使用において公私混同がないかどうかを検証するため、このほど、田中市長の公務日程表と市長公用車の運転日報について、平成27年4月から平成28年4月までの13月分に係る情報公開請求を行い、この度、市当局から関係資料の提供を受けた。
 
 当オンブズマンで、市当局から交付された市長の公務日程表と公用車の運転日報を突合したところ、運行記録252件中55件について、公務との関連性がない、または不明な運行記録が認められたので、一覧表にして公表することにした。下記のPDFファイルを開いてご覧いただきたい。
 阿賀野市長公務日程と公用車運転日報の不整合・不自然な状況調べ
 
 今後、市長公務との関連で疑義のある運行記録については、精査した上で、住民監査請求を行い究明したいと考えている。※住民監査請求の対象行為は1年以内の行為だ。急がなくては!(筆者の独り言)

 以下、特筆すべき点に絞って説明したい。
1.公務が入っていないにもかかわらず、なぜか公用車が市外(新潟市)に向かって走行している。誰を乗せて何のために走っているのだろうか。田中市長が新潟市にマンション(別荘?)を持っているとの話を聞いたことがあるが…
 (公用車使用年月日)  (使用時間) (行き先)(市役所から行き先までの距離)
 ・平成27年4月3日  13:00~14:45  新潟市      49㎞
 ・平成27年4月20日  15:50~17:45  新潟市      48㎞
 ・平成27年7月13日  14:50~18:20  新潟市      46㎞
 ・平成27年9月7日   9:20~10:55  新潟市(県庁)  50㎞
 ・平成27年9月14日  15:55~19:00  新潟市      46㎞
 ・平成27年10月10日  13:30~17:07  新潟市      47㎞

2.市外での公務がないにもかかわらず、なぜか公用車が市外に向かって走行している。誰を乗せて何のために走っているのだろうか。
 ・平成27年8月21日 11:25~13:48  新発田市(月岡)  26㎞
 ・平成28年2月11日  8:45~12:00  新発田市   47㎞ ※市内での公務を含めた走行距離
 ・平成28年2月29日 15:00~17:28  五泉市       85㎞

3.庁外での公務がないにもかかわらず、長距離の市内走行あり。誰を乗せて何のために走っているのだろうか。
 ・平成27年5月11日 16:50~17:40   市内       35㎞
 ・平成27年8月31日 13:40~15:30   市内       35㎞
 ・平成27年9月10日 13:40~15:07   市内       37㎞
  ・平成27年9月11日  8:45~ 9:30   市内       14㎞
  ・平成27年9月15日  9:00~ 9:50   市内       35㎞
 ・平成27年10月14日 11:00~14:20   市内       30㎞
 ・平成27年11月26日 18:00~18:35   市内       20㎞
 ・平成28年1月4日  13:30~16:10   市内       49㎞
 ・平成28年4月19日 13:30~17:07   市内       65㎞ ※市長選後の挨拶回り?
 ・平成28年4月21日 17:15~17:45   市内       15㎞ ※市長選後の挨拶回り?
 ・平成28年4月25日 14:40~16:57   市内       45㎞ ※市長選後の挨拶回り?
 ※次号に続く。

(あとがき)
・情報公開請求した田中市長の公務日程表については、「個人に関する情報であって、特定の個人が識別され、または識別されうる情報」という理由で、日程表に記載されている個人名の全てが非公開であった。市長の公務日程表に掲載されている個人は、公事で市役所(市長室)に来ている方々で、私事で来ている人ではない。(私事で来た人はそもそも日程表には掲載されない!)。
・寄附を届けに来たAさんグループと市内で食料品店を営むBさん、大衆音楽阿賀野支部のCさん、感謝状を受け取りに市役所に来た元行政相談員のDさん、市内に本店のある「さくらの街信用組合」のE氏、林業功績表彰を受けに市役所に来た森林組合のF氏、市に寄附したことに対し感謝状を受け取りに来たBさん、昨年10月に開院した新病院に絵画を寄贈したG氏、元安田町議会議員の故H氏の叙勲伝達式、I氏「第6回ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞受賞祝賀会 等々。これら墨塗りされた方々の多くは、市の広報誌「広報あがの」で名前が公表されている方々だ。「頭隠して、尻隠さず」か。(それとも「頭出して、尻隠す」か。)隠せば見たく(知りたく)なるのが人間の心理だ。
※氏名が墨塗りされているためアルファベット表示にした。
(代表 天野 市栄)

 

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政局短信23.4~なぜか気になる田中清善阿賀野市長の最終学歴(その4)

2016年7月3日トピックス


写真左:全国紙Y紙新潟支局に送った筆者の大学卒業証書の写真  写真右:阿賀野市選挙管理員会が発行した選挙公報

 市長選挙の告示日前に全国紙Y紙新潟支局の担当記者から求められた最終学歴を証明する卒業証書の写真について、私は市議をしている弟から実家の茶の間に飾っている卒業証書(写真左)を写真撮影してもらい、その写真(画像)を4月5日に担当記者あてにメールで送信した。その後、写真が届いたかどうかの確認の電話を入れた際に、担当記者から聞いた話になるが、田中清善阿賀野市長の方は「(卒業証書が)手元にないので(早稲田)大学に確認してくれ。」との返事だったそうだ。(これについての過去ログはこちら

 私は、Y紙新潟支局担当記者から最終学歴を証明する卒業証書の写真送付を求めたことに対する田中市長の返事が気になっていたことから、市長選挙の投開票日の翌々日19日にY紙新潟支局担当記者に電話をしてみた。
 私が「(卒業証書による確認ができなかった)田中市長の最終学歴について、(早稲田大学に聞いて)確認できましたか。」と尋ねたところ、この記者は「はい、確認できました。」と回答した。私は「(早稲田)大学に確認した結果、どうでしたか。」と尋ねたところ、「個人情報ですから言えません。」との返事だった。何か引っかかるような物言いだった。
 
 田中市長がY紙に提出した調査表に、最終学歴を「早稲田大学理工学部  ○○年△月 卒」と記入したことから、Y紙記者は早稲田大学理工学部を卒業したことを証明する資料として、田中市長に卒業証書の写真提出を求めたものと考えられる。Y紙記者が早稲田大学に照会して調査表に記入されたとおりの内容で確認できたのであれば、私からの問い合わせ対し「(早稲田大学)卒業が確認できました。」と回答すればよいものを「個人情報ですから言えません。」というY紙記者の言葉には何かひっかるものを感じた。公職の候補者の最終学歴は報道機関の報道や選挙管理委員会が発行する選挙公報などを通じて有権者に提供される大事な情報だ。投票先を選ぶ上で最終学歴を重視する有権者もいるだろう。

 私は思い切って、早稲田大学の同窓会(校友会)事務局に電話照会したところ、担当者からは「個人情報なので、本人以外の方からの照会にお答えできません。」との返事だった。私は、①一有権者として、市選挙管理委員会が発行し市内全世帯に配布された選挙公報に記入されている候補者田中清善氏の最終学歴について確認を求めていること、②選挙公報をは発行した市の選挙管理委員会に問い合わせたが、(候補者から提出された原稿をそのまま広報に掲載しているので)確認できなかったために、田中清善氏の母校である早稲田大学に照会している旨を担当者に説明したところ、その担当者からは、市の選挙管理委員会に聞いてもらいたいとの返事だった。市の選挙管理委員会に聞いても分からないので、大学に聞いているのだが、その担当者は「市の選挙管理委員会に聞いてもらいたい。」を繰り返すばかりであった。

 しかし今になって考えてみると、市選挙管理委員会が選挙期間中に発行した選挙公報の記載内容について、Y紙記者からの指摘を受けた市の選管が職権で候補者田中清善氏の最終学歴を調べたのではないかと推測される。だから早稲田大学の同窓会事務局の担当者が「市の選挙管理委員会に聞いてもらいたい。」と答えたのではないか。
 仮に市の選管が職権で候補者田中清善氏の最終学歴について早稲田大学に照会したとしても、確認するまでには時間が掛かる。候補者から提出された原稿をそのまま選挙広報に掲載しているからといっても、掲載されている内容に誤りがあれば発行責任者(市選挙管理委員会)として修正する義務が生じるが、選挙(一週間)が終わった後では修正は不可能だ。※次号に続く。
(代表 天野 市栄)。

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