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オンブズマン通信2.2~誰のための公共施設の建設か(その2)

2016年7月16日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 数日前、阿賀野市在住のブログ読者からメールをいただいた。このブログ読者(以下、Y氏と呼ぶ。)の話では、安田支所庁舎の建替えについて検討するために設置した「阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」の議事録を見せてもらおうと、市役所の担当課(管財課)に出向いたそうであるが、対応した市職員からは「議事録は作っていない。」との返事だったそうだ。このY氏。安田地区に在住の阿賀野市民で、合併前の旧安田町民でもある。今回建て替えを検討している安田支所庁舎は旧安田町庁舎であった。それだけに今回の安田支所庁舎の建替えについては、建替えの必要性を含め関心を持っていたという。

 このY氏から詳しい話を伺いたいと考えて、本日、事務所に御足労いただいた。事務所でY氏から伺った話の要旨は以下のとおり。

①市の担当職員が議事録(会議録)を作成していない理由として挙げたのは、この検討検討委員会が公開対象の審議会等にあたらないからという説明だった。
②検討委員委員会の構成員も分からなければ、検討委員会が何回開催されたのかも分からない。
③市のホームページを見ても安田支所庁舎の建替えについての情報は全く開示されていない。
④市の広報誌「対話と共感」(失礼!「広報あがの」でした。)にもこれまで掲載されることがなかったが、7月の広報に初めて安田支所庁舎の建替え(広報誌では安田公民館の機能を併せ持つ「安田地区複合施設」として説明しているが…)についての掲載されたが、建設を決定するまでプロセス・手続きが全く掲載されていない。最初から安田支所庁舎の建替えありきで検討が進められてきたのではないと疑念を抱いている。
⑤新潟市の北区役所庁舎(旧豊栄市役所庁舎)も老朽化が進み、現在、建替えに向けた検討が行われているが、こちらの方は10年程前から「区役所整備検討委員会」を立ち上げて、市民代表も参加しながら長い期間を掛けて議論しているのに、安田支所庁舎の建替えの方はわずか1年足らずの議論で結論を出しているのは拙速すぎるのではないか。
⑥新潟市(政令市)の北区役所庁舎は現在の8行政区制を今後も維持する以上、老朽化した区役所庁舎の整備(建て替えか・民間施設への移転など)は必要だが、旧4か町村が合併して誕生した阿賀野市の場合には、新市合併建設計画には支所(旧町村役場庁舎)の建替え(公共工事)は載っていない。合併建設計画に掲載されていない公共工事を敢えてやる理由が理解できない。

 さて、ここからは市長経験者の私の出番である。Y氏の疑問・疑念に一つ一つ丁寧にお答えしていきたい。(昨年7月に発行した「市政かわら版9号」に関連記事が掲載されているので、こちらも併せてご覧いただきたい。)
●「議事録(会議録)を作成していないのは、この検討検討委員会が公開対象の審議会等にあたらないから」のウソ
 ・「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第2条に、公開対象の審議会について「法令、条例、規則、規程又は要綱等(以下「法令等」という。)の定めるところにより、市民及び識見を有する者が委員となって市の事務について審議、審査又は調査等を行うために設置された機関(以下「審議会等」という。)とする。」
・また第3条に「審議会等の会議は、原則として公開する。」とあり、会議を非公開にできるのは、法令等により公開できない、または公開できない事項を審議する場合など、極めて限定的だ。
・「(公開した)審議会等は、公開した会議の議事録を作成するものとし、担当課等での閲覧に供するとともに、阿賀野市ホームページへの掲載その他の方法により、公開するものとする。(第7条)

 さて「阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」は要綱に基づいて設置された審議会である。要綱は平成27年6月4日付け告示第120号で市民に周知されている。また「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第3条でいう例外的に非公開にしなければならない会議にも該当しない。従って阿賀野市安田支所庁舎整備検討委員会」の会議録はY氏が要求するように公開されてしかるべきだ。もっとも、担当職員が失念して(サボって)会議録を作っていないということであれば話は別だが…※次号に続く。

(あとがき)
・安田支所庁舎の建替えについては、コミュニティ紙「あがの新報」3月号(3月15日付け新聞折り込み)で、市の広報誌よりも詳しい内容で掲載されているので参考にされたい。「安田支所新庁舎」の延べ床面積828.4㎡のうち支所部分は80㎡しかない。全体の1割にも満たない。他の間取りは、会議室(95㎡)図書館(90㎡)集会用スペース(563.4㎡)。「安田支所新庁舎」というよりは、「新安田公民館」というイメージが強く感じられる。市民への情報提供よりも報道機関への情報提供を優先する市当局の対応には多いなる疑問を感じる。
・「阿賀野市審議会等の会議の公開に関する要綱」第3条に公開対象の審議会を公開しないことができるワイルドカードが仕込まれている。同条3号に「公開することにより、公正かつ円滑な議事運営に著しい支障が生ずると認められるとき。」は非公開にできるが、Y氏の話によれば、検討委員会は既に役目を終えて今は無くなっているとのことなので、このワイルドカードも使えない。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者