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オンブズマン通信2.1~誰のための公共空間か(その1)

2016年7月8日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】  
 
 7月10日に投開票日を迎える参議院通常選挙も終盤戦に入り、ここ新潟選挙区でも3人の各候補陣営が無党派層の票を取り込もうと懸命に選挙運動を展開している。特に、自民党公認候補のN.Y氏と野党共闘のM.Y氏が接戦を展開しているとの終盤情勢を各メディアが連日伝えている。先日、地元紙に自民党農林部会長を務めるK.S氏が来県するとの新聞広告が掲載されていた。隣に自民党公認候補のN.Y氏の新聞広告が掲載されていたので、K.S氏はN.K氏の応援弁士として来県したのだろう。

 K.S氏は、午前の佐渡市を皮切りに、午後3時から五泉市・阿賀野市・新潟市北区・新潟市中央区の5か所で応援演説を行うようだ。佐渡市では「あいぽーと佐渡」前、阿賀野市では「白鳥会館駐車場」、五泉市及び新潟市北区では商業施設内(利用する場所は駐車場だろう。)、新潟市中央区では、コーヒーショップ前とある(利用する場所は公道であろう)。「あいぽーと佐渡」は佐渡市が管理する公共空間だ。「白鳥会館駐車場」は阿賀野市が所有・管理する公共空間だ。佐渡市や阿賀野市では、演説会場として公共空間を使用するが使用場所が若干異なる。「あいぽーと佐渡」は”前”、「白鳥会館駐車場」は”中”である。

 「白鳥会館駐車場」は平成20年10月にラムサール条約の登録湿地に指定された瓢湖や隣接する瓢湖水きん公園を訪れる人や白鳥会館(民間施設)内にある野菜直売所や食堂を利用する人たちのための駐車場だ。駐車所内には公共バスの停車スペースもある。冬の時期になるとシベリア方面から越冬のために多くの白鳥やガン・カモ類の水鳥が飛来する。水鳥が飛来するホワイトシーズには多くの観光客が訪れる。水鳥がいなくなると隣接する瓢湖水きん公園では、桜・あやめなどの季節の花々が咲いて、訪れた観光客の目を楽しませてくれる。夏の瓢湖では、はすの花が咲きほこり、8月下旬には花火大会が行われる。夏の風物詩だ。このような瓢湖は阿賀野市を代表する観光地になっている。

 選挙の演説場所(街宣車の停車場所)に使用できる場所は公道が原則だ。演説会場に沢山の有権者(動員をかけかけられた有権者を含む。)の来場が予想されるのであれば、むしろ広い駐車スペースを有する民間の商業施設の方が便利であろう。商業施設の方も集会参加者を買い物客として取り込めるから都合が良い。阿賀野市内には広い駐車スペースを有する民間の商業施設が3か所ほどある。まずは、それらの場所を演説会場として検討すべきであろう。民間商業施設の利用を検討せず、最初から公共スペースを選択したのであれば、選挙を優先して市民や観光客の利用が後回しになっているとしか思えない。そういえば4月に行われた市長選挙でも「白鳥会館駐車場」を出陣式の会場にしていた陣営もあったが…
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者