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時局短信1.2~田中清善阿賀野市長が公職選挙法違反の疑いで告発される(その2)

2016年6月11日トピックス


【地域政党日本新生イメージキャラクター「ウィズ」君】 

 舛添要一東京都知事の政治資金規正法違反疑惑(政治資金の私的流用)と田中清善新潟県阿賀野市長の公職選挙法違反疑惑(寄付の禁止)について、疑惑を持たれている二人の知名度や国民の関心度を比較すればメディアが舛添東京都知事の疑惑を大きく取り扱っているのは分かるが、疑惑の対象とされる事件の質を比較するとむしろ田中阿賀野市長の方がはるかに高いのではないか。これまでメディアが伝えた情報を基に二人の疑惑について比較・整理すると次のようになる。

【舛添要一東京都知事の政治資金収支法違反疑惑】
 ・週刊誌に報じられた後に一般紙やテレビ局により全国に報道
 ・メディアに報じられた後に市民団体による告発状が東京地検に提出された。
 ・都知事に就任後の公私混同(豪華な海外出張経費、公用車を使った神奈川県湯河原の別荘通い、頻繁に繰り返された公務中の美術展覧会の視察など)よりも知事就任前の政治資金の私的流用(家族の飲食費宿泊代・美術品の購入代金・衣類の交流代金などが政治資金で支出)に疑惑の焦点が当てられている。政治資金も税金と同様に公金(一部、「新党改革」時代に国から交付された政党交付金=税金が含まれる。)ではあるが、都知事就任後の税金を使った公私混同よりも政治資金の私的流用の方に重点が置かれている。
 ・舛添都知事は疑惑があったとされる事実は否定していない。疑惑があったとされる事実が公務や政治活動で必要な支出であったとその正当性を主張している。
 ・疑惑が発覚後、舛添都知事は第三者(弁護士)による調査報告書を明らかにした。調査報告書は家族旅行の宿泊費や美術品購入など複数の支出を「不適切」と指摘しながらも「政治資金の使途に制限はなく違法性はない」と結論づけた。

【田中清善阿賀野市長の公職選挙法違反疑惑】
 ・一般紙(読売・毎日)とテレビ局(NHK新潟放送局)により新潟県内に報道
 ・市内在住の個人が告発状を新潟地検と阿賀野警察署に提出・受理された後に上記メディアにより報道
 ・NHK新潟放送局が伝えた6月6日の定例記者会見での田中市長の釈明から明らかになったこと
  ①香典の名義(表書き)が「阿賀野市長」ではなく「阿賀野市」であったと告発状の一部を否定。
  ②田中市長が香典の作成に直接関与しその香典を代理人を通じて通夜に届けるよう指示したこと
  ※テレビで流れた定例記者会見の映像を見て感じたことは、
   ・田中市長が感情的になって釈明している。
   ・上記②については、田中市長自身の声が流れていた。
 
 ここで私が阿賀野市長をしていた当時(平成20年4月~24年4月)の記憶を辿ってみると、
  ・香典を公費(市長交際費)から支出することはなかった。
  ・現職(元職)の市議・合併前の町村議が亡くなった場合には、香典を支給する際の支出基準があった。
  ・香典の表書きは「阿賀野市○○互助会」といった表書きであった。
  ・旧町村議が亡くなった場合に、秘書から通夜の会場・時間の報告を受けるとともに、上記により作成された香典を手渡された。
  ・私は秘書から手渡された香典と自身で作成した香典(私費で1万円、表書きは「天野市栄」)の2通を持って通夜に出席していた。
   ※次号に続く。

(あとがき)
 田中清善阿賀野市長の公職選挙法違反の告発が出されたとの読売新聞の報道記事が出て今日で1週間になるが、いまだに地元紙の新潟日報は一切この件に関しては報道していない。7日に知り合いの新潟日報記者に問い合わせたところ、「編集部で検討中」という回答であった。いつまで検討するつもりか。私が県職員時代の話であるが、「検討中」とういうのは「やらない」という意味であった。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者