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政局自論13.2~我田引水で決まった消雪パイプの新設 田中消パイ市政の4年間(総額約8億4千万円)を斬る!(第二章)

2016年1月7日トピックス


写真左:消雪パイプ新設工事の年度別一覧表  写真右:地形図に落とした消パイ新設工事の施工か所

●政局に利用された平成24年冬のドカ雪と政局市議会となった3月定例会
 私が阿賀野市政を担当した4年間(H20年4月~H24年4月)の積雪・降雪状況について、新潟県が発行している「統計年鑑」をもとに、市内で最も降雪・積雪が多い村杉(笹神地区)の「長期積雪最大継続日数」調べると、平成24年冬(平成23年11月~平成24年4月)が4年間で一番長い108日を記録した。しかもドカ雪になった平成24年の4月に前回市長選が行われた。特に2月上旬の降雪・積雪状況は今でもよく覚えている。私は週末に、雪に埋もれて道路に出られなくなった妻の車(軽自動車)の雪かきをしていた。また車から排雪した雪を20畳ほどの庭に積み上げる作業に追われていた。

 ドカ雪になった平成24年冬のさなか、市議会3月定例会が3月1日から始まった。初日に行われた一般質問でO市議から、私が家で雪かきに追われていた日に市役所では担当職員が市民からの電話による問い合わせに四苦八苦していた状況を挙げて、行政のトップたる市長が登庁しなかったことを責められたことを覚えている。その日O市議は市役所に登庁していた。3月議会でO市議から①市内建設業者の工事受注機会の拡大、②消費税増税が与える影響、③災害時の市の対応の3項目であった。特に3番目の「災害時の市の対応」は、政局(市長選)を意識して仕掛けられた毒針(?)であった。3番目の質問の最後に、自宅での除雪を優先し市役所に登庁しなかった私のことを非難するO市議の発言が会議録に残っているので紹介したい。

 「13番(O.N君) 最後に率直にお伺いしたいことが1点あります。それは2月の4日、5日でしたか、特に豪雪、結果的にこれは平成に入ってからの一番の豪雪であり、この阿賀野市におきましては平成になる昭和59年、60年の連続豪雪に匹敵するような豪雪に結果的にはなったわけでございますが、(中略)午前中に市役所に来て、土曜日だったわけですけれども、市役所に来て、それはもう大変な状況でした。もう何とかしてくれという電話がじゃんじゃんかかってくると。総務課の課長さん、建設課の課長さん、それから何人かの職員の方は、とにかく電話の応対だけで大変なのです。本当に修羅場と言ってもいいくらい。それは、本当に大変難儀されたのですが、(中略)それにしてもあの場合の状況というのは何とかならなかったのかなというふうに私は考えていたのですけれども、市長はどのように認識されておりますか。
(中略)
 13番(O.N君) そういうことを言う前に、自宅の除雪も大切だけれども、イの一番に来てくださいよ。今まで同じようなこと何回も言っております。それから、昨年の3.11の後で間を置いて、どこでしたっけ、福島のいわきのあたりで地震があって、ここも大きく揺れましたよね。そのときは、いろいろな事情があって駆けつけられなかった。しかし、あのとき福住さんから大分きついおしかりがあったというふうに記憶しております。(中略)やはり頼るところは市でありますし、最大限の職員の皆さんをそういう対応させるには、トップの方のやっぱり姿勢というのは非常に大事だと思いますので、…」

 O市議は新人候補の田中清善氏(現阿賀野市長)を支援する共産党市議団(4人)の一人だったが、半年後に行われた市議選には立候補せずに政界を引退した。O市議(水原地区)にとっては「他人事」の3月定例会でなぜこのような政局を意識した質問をしたのか。実は平成24年4月の市長選挙は市議の補欠選挙(定数2)と同時に行われた。在職中に亡くなった元市議のH氏と市長選に立候補するため市議を辞職したY氏の2人の欠員を埋めるために市長選と同時に市議の補欠選挙が行われた。定数2人に対し立候補者は4人。この4人に共産党公認候補のY氏(現市議:水原地区)がいた。補欠選挙で当選した市議の任期は10月の市議選までの半年間だ。なぜ、共産党市議団は市議の補欠選挙で新人のY氏を擁立したのか。共産党市議団(4人)の世代交代(O市議→Y市議)を円滑に行うための選挙対策であったと考えている。Y氏を補欠選挙で当選させて市議の「慣らし運転」期間(半年)を確保する。こんな狙いがあったのではないか。市議の補欠選挙で後継候補のY氏を当選させることがO市議に与えられたミッション(使命)となれば市長選挙は、「他人事」ではなく「自分事」になる。残念ながらY氏は補欠選挙では次点となったが、市議補選で当選したH氏が私事を理由に3か月後に議員辞職したため、次点だったY氏が繰り上げ当選した。
 
 当時のO市議の振る舞いは、国会中継でよく見られる、テレビカメラを意識して派手なパフォーマンスで質問する野党議員の姿とどこか似ていた。今にして思えばO市議のこのパフォーマンスは、傍聴に来ていたマスコミや一般市民(市議補欠選挙の新人候補Y氏(現市議)もいたの?)を意識して行われたプロパガンダ(市長選向けの宣伝活動)であったと考えている。O市議のパフォーマンスは政局市議会のほんの一例だ。余談ではあるが、他にも政局市議会を象徴するテーマがあった。「特養(特別養護老人ホーム)の増設」だ。詳しくは、「市政かわら版11号」を参照されたい。※次号に続く。
(あとがき)
 市長選の直前に行われる3月定例市議会がどのような展開になるのか楽しみだ。私が市長だった平成24年3月定例会とは全く違った光景が思い浮かぶ。
 田中清善阿賀野市長は、3月定例会初日、居並ぶ市長与党の市議(16人)のスタンディングオベーションで迎えられた。…そんな「体制翼賛市議会」になるのではないか。
 ※今朝の新聞各紙はトップ記事で北朝鮮の水爆実験を伝えている。キム・ジョワン第一書記が水爆実験に関する文書に署名する写真も載っている。北朝鮮はご存知のとおり金一族による独裁国家(事実上の絶対君主制国家)だ。最高人民会議(立法府)などの公の席でスタンディングオベーションで迎えられるキム・第一書記の映像が時々テレビで流されることがある。(筆者の独り言)

【次号予告】
・消雪パイプ(新設)を正当化させた平成24年冬のドカ雪
~「消パイがあればドカ雪になっても大丈夫!」「ドカ雪になれば消パイも役に立たない。」
 どっちが正しいの?~

【市長選向け政策:コンパクト&スマートシティ構想】
・ざっくり見るなら「政策チラシ
・じっくり読むなら「政策集
【市長選告示日カウントダウン あと95日】
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者