時局短信2~中学校から小学6年生あてに配布された文書に極めて不適切・不愉快な表現あり
【地域政党日本新生イメージキャラクターウィズ」君】
昨日、事務所の郵便受けに1通の郵便物が入っていた。封筒の中には「新潟県民」と称する匿名の方の文書が入っていたので紹介する。この方の文書によれば、阿賀野市立某中学校から同地域の小学6年生に配布されたというA3版、両面刷りの文書が添付されていた。この方によれば、某中学校からの配布文書には来年の4月の中学進学に向けた準備として、中学での学習、部活動、学校生活の3項目について事細かく記載されている。なお文書は小学6年生からの質問に対し同校のE教諭が回答する形式で書かれている。
この方によれば、学校生活の項目の中にE教諭の回答に不適切・不愉快な表現があるという。この方がマーカーを付けた箇所(質問と回答)は以下のとおり。
おしおき部屋って本当にあるですか?
〇本当にあります。その部屋は、泣いても叫んでも周囲から助けは来ず、人格が変わるくらいのおしおきがなされます。担任の先生や学校主任の先生のいうことも聞けないようだと呼ばれてしまいますから本当に気をつけて下さい。…(以下略)
【筆者のコメント】
E教諭の回答文はまるで大人向けのお笑い番組に出てきそうなギャグだ。ギャグなら笑って済まされるが、現役教諭が書いた公文書となれば事は深刻だ。子供の人権を無視したような言葉だ。しかも相手は小学6年生。中学進学に何かと不安や悩みを抱えがちな年頃だ。「中一ギャップ」という言葉がある。小学校から中学校に進学したときに、学習内容や生活リズムの変化になじむことができず、いじめが増加したり不登校になったりする現象を指して、こう呼ばれている(デジタル大辞林)。このE教諭の不用意な言葉遣いが「中一ギャップ」の引き金にならないか心配だ。特に多感な思春期を迎える小学高学年生や中学生の心は極めてデリケートだ。
学校での”いじめ”や”いじめ”を苦にした自殺がなくならない。新潟県内でも先日、県立高校の男子生徒がいじめを苦にして自殺した。また、本日の地元紙朝刊によれば、福島第一原発事故で福島県から新潟市に自主避難している小学児童に対して、担任の教諭がこの児童の名前に「菌」を付けて呼んでいたとの記事が大きな見出しを付けて載っていた。
学校で発生した”いじめ”は、とかく被害生徒と加害生徒との交友関係にその原因を求めがちであるが、私はそのようには考えていない。学校教育における人権教育がおざなりになっていることと、教育者である教諭の希薄な人権意識に起因するものと考えている。いじめを苦にした自殺があると、学校は決まって、関係した生徒への聞き取り調査、生徒集会や保護者を集めた集会を開いて事件の穏便な収束を図ろうとするが、これは間違っている。教育とはヒト(生物)を人(人間)に育て上げることだ。精神的に未熟な子供を是非・善悪をわきまえた大人に育てるという意識と自覚が教師一人一人に求められる。普段からこのような意識・自覚が希薄だからこのような不幸な事件が起きてしまう。良好な人間関係の構築に必要なことは、儒学でいう仁(他者への思いやり)と恕(相手を思いやって許す)であろう。「己の欲せざる所は人に施す勿れ」(論語)
(代表 天野 市栄)