エッセイ「スローな旅で得られた濃厚な旅情」(橘 左京 作)
2017年1月22日ニュース
鉄道や路線バスなど公共交通が発達していない地方に住んでいると、通勤や買い物、通院などに車を使う機会が多い。地方で暮らす人にとって車は生活必需品だ。旅行に出掛ける時も、公共交通を使うよりも車の方が何かと便利だ。車を使えば時間を無駄にせずに、目的地に直行できるし、帰りも直帰できる。観光地では車に旅行鞄を置いて手ぶらで散策できる。また一台の車を数人で使えば燃料費など一人当たりの交通費も割安になる。効率性、利便性、経済性から考えると、公共交通よりも車の方に軍配があがる。車を使った旅行にはこのような長所がある反面、短所もある。あそこも見たい、ここも見たいと、観光地をてんこ盛りにしたバスツアーに参加したことがあるが、どうしても一か所あたりの滞在時間は短くなってしまい、多くは土産物店での買い物に費やされる。また、観光地に着くたびにバスを乗り降りしなければならない煩わしさもある。観光地をたくさん見て回った割には、疲れだけが体に残って、思い出として残った場所がなかったということもある。…
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【お知らせ】
エッセイ「スローな旅で得られた濃厚な旅情」は、「ライブラリー」の「文芸」コーナーにアップされました。
posted by 地域政党 日本新生 管理者