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政局自論8.3~動き出した利権まみれの「道の駅」(阿賀野市下黒瀬地内)開発構想(その3)

2015年10月19日トピックス

阿賀野市から新潟市江南区を望む「道の駅」開発予定地

 田中市長が、これまで「道の駅」(私が市長時代の名称は「市民交流エリア」)に対してどういう政策スタンスをとってきたのか振り返ってみる。

 まずは前回市長選で田中市長を推した市議(田中市政の生みの親)16人(共産党市議4人を含む。)の「道の駅」に対する政策スタンスについては、推進・賛成派市議が9人、慎重・反対派市議が7人であった。特に共産党市議団の4人は反対の立場であった。(今は賛成派?共産党市議団は平成27年度一般会計当初予算に計上された「道の駅」調査費を認めた。)

 ここで前回市長選(2012年4月)時の政局を振り返ってみる。新人候補の田中陣営にとっては、約4千票とも言われている共産党支持者の票(参考:2012年10月に行われた市議選時の共産党候補4人の獲得票数は4,335票)は喉から手が出るほどに欲しい票であったはずだ。田中陣営は共産党市議団4人と共産党支持者票を取り込むため、市長選においては共産党市議団が反対する「道の駅」については封印した。しかし市長選の告示前の4月7日夜に行われた「市長選公開討論会」では、私と田中氏・前市議の雪氏の3候補は「道の駅」については「推進」という立場を表明したため市長選の争点にはならなかった。

 最後に、市議会における田中新市長の所信表明演説や市議会定例会での市長答弁から「道の駅」に対する政策スタンスを振り返ってみる。
○2012年5月臨時会
田中市長の所信表明演説が行われたが全く言及していない。
 ○2012年(平成24年)6月定例会
・岡部市議(共産党市議)の「市民交流エリア(現「道の駅」)計画を今後どうするのか」という質問に対し、田中市長は「これから、これまでの経過を踏まえて具体的な計画案を作成し、…(中略)調査費は提案しない。」
・高橋市議(「道の駅」予定地を支持基盤とする市議)の「市民交流エリアの取り組みについて」の質問に対し、田中市長は「市にとって必要なものとして事業は推進していく考えであるが、…」と答弁。
○2012年(平成24年)9月定例会
・倉島市議(共産党市議)の「市民交流エリア(道の駅)の現状」についての質問に対し、田中市長は「阿賀野バイパス完成のメドが立たない中で、今しばらく時間をいただきたい。」と答弁
・倉島市議(共産党市議)の「バイパス完成のメドが立たない限り『白紙』ということか。」という質問に対し、田中市長は「計画は休止と受け止めていただきたい。」と答弁。
○2014年(平成27年)6月定例会
・天野市議の「阿賀野バイパスの工事の進捗見通し道の駅整備構想の検討状況との関連性について」の質問に対し、田中市長は、「平成26年度の阿賀野バイパス整備事業費は9億5,000万円が計上されております。平成25年度当初予算の3億円から大幅な増額となったが、その先の工事の進捗見通しを示せない状況にある。道の駅整備については、道路(バイパス)の供用(開始)のめどが立った段階で、その時点の社会環境や市民ニーズを見きわめた上で計画の策定に入る予定である。」と答弁。
・天野市議の「遺跡発掘調査に時間を要しているため、バイパスの開通時期を示せないということだが、市が整備することになっている道の駅整備構想がはっきりしないからバイパスの開通時期が決まらないのではないのか。市長の言うバイパスの供用開始のめどが立ってから道の駅の整備を検討してはいつまでたってもバイパスは開通できないのではないかと私は考えている。」という質問に対し、田中市長は「道の駅は、道路(バイパス)本体の附属附帯施設。それが障害となって道路の供用開始がおくれるということはない。全く道の駅と道路本線との関係はおくれに影響を与えているものでない。」と答弁。
○2015年(平成27年)12月定例会
・高橋市議の「道の駅整備計画の進捗状況と今後の見通し」についての質問に対し、
田中市長は「『道の駅』の基本構想の策定に向けて、準備検討を行っている。(中略)阿賀野バイパス(建設工事)の進展をにらみながら道の駅の検討及び協議・調整を進めていく。」と答弁。

 以上、「道の駅」開発構想について、田中市長の議会答弁から次のことが伺える。
・前回市長選で田中市長を支持した共産党市議団の政策との矛盾
・「道の駅」予定地を支持基盤とする高橋市議の苦悩と疑心暗鬼。
・「バイパスの供用開始のメドが立ったら道の駅の検討を始める。」という田中市政特有の「問題先送り」体質

 2012年(平成24年)12月の衆議院選で政権政党に復帰した自民党・安倍政権は「国土強靭化計画」を打ち出して公共工事予算を大幅増額させた。田中市長が認めるように阿賀野バイパスの工事予算も大幅な増額。私が市長していた頃と比べて数倍の予算規模になった。事務レベルの水面下の交渉では、国(国土交通省北陸地方建設局新潟国道事務所)から、「バイパス交差点の位置が決まらないから、早く『道の駅』の整備内容をはっきりさせてくれ。」などと言われているのではないかと推測している。国にとっては「道の駅」があってもなくても関係がない。このことは私が市長時代に確認している。「道の駅」がなければ、阿賀野市に入ってからの最初のバイパス交差点は、現国道49号の2番目の交差点(上黒瀬)付近になる。「道の駅」を作るとなれば現国道49号の1番目の交差点(下黒瀬)付近になる。国にしてみれば「道の駅」を整備するのであれば早く中身を詰めてほしい、というのが本音だろう。

 いつまでも先送りはできないと考えたのだろうか。田中市長は平成26年度の市職員人事(定例異動)で新潟県庁から「道の駅」特命参事として県職員を迎えた。このS参事は27年度の人事異動で建設課長に昇格した。また、道の駅企画調査事業費12,000万円が計上された平成27年度一般会計当初予算案を全会一致で可決した(共産党市議団4人も認めた。えー!)。来春4月の市長選を見据えた市長派市議間の調整が行われたのではないかと考えている。共産党市議団は「道の駅」には反対だ。田中市長とお友達市議(側近市議)は、共産党市議団との政策矛盾を回避し共産党市議団に「道の駅」調査費を認めさせるために、共産党市議団と政策上の取引を行ったものとみている。共産党市議団に「道の駅」調査費を認めさせる代わりに受け入れた共産党市議団の要求(政策)とは何か。※次号に続く。

(あとがき)
 私は、時々市長時代の「フィンランドプロジェクト福祉の道の駅構想の中止」や「市民交流エリアの整備計画」(開発予定地は同じ場所:写真参照)を巡る市議会での攻防線を思い浮かべる。市議会定例会の一般質問で「市民交流エリア」の質問が出ると、決まって議会傍聴席に開発予定地の地権者が陣取っていた。特に「市民交流エリア」予定地を選挙基盤とする高橋市議の質問になると、同市議の有力支持者が傍聴席に座って構えていたのが印象的だった。田中市長も同じような光景を見て、高橋市議からネジを巻かれているのだろう。田中市長、胸中お察し申し上げます。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者