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政局自論8.2~動き出した利権まみれの「道の駅」(阿賀野市下黒瀬地内)開発構想(その2)

2015年10月9日トピックス

阿賀野市から新潟市江南区を望む「道の駅」開発予定地

 当時の私は、「福祉の道の駅」よりも公益性がより高い市立病院(旧「水原郷病院」)の存続と経営再建を目的とした市立病院の公設民営化に向けた市議会・運営委託先の厚生連(厚生農業協同組合連合会)などとの調整手続きを優先させた。一方、国道49号のバイパス建設工事が現在の49号から分岐する「福祉の道の駅」予定地の先から着手することになり、地元説明会が予定されていたが、地元自治会では、「バイパス建設と『福祉の道の駅』は一体だ。道の駅がはっきりしないなかでバイパス工事は認められない。」として説明会をボイコットした。国(国土交通省)にしてみれば、バイパスのインターチェンジの設置と関係する「福祉の道の駅」に隣接する区間(工区)を外して工事を始めようとしたのだが、それすら地元では認めなかった。

 私は、国(国土交通省北陸建設局新潟国道事務所)に迷惑はかけられないと判断し、中止することにしていた「福祉の道の駅」構想をいったん白紙に戻し、同じ場所に民間セクターが主体となって整備する「市民交流エリア(仮称)」として再検討する方針を打ち出した。そして、そのための市民交流エリア(仮称)建設検討準備委員会を設置し、先進地視察を含め建設に向けた具体的な検討作業に入った。市立病院の公設民営化に向けた厚生連との協議がある程度進展していたこともその背景にはあった。

 しかし前回市長選(2012年4月)では、「天野市長が推進を表明している『市民交流エリア整備事業』は、天野市長が前回市長選挙(2008年4月)の際に選挙公約として中止を掲げた『福祉の駅整備事業』と同じ内容であり、単に看板を替えただけなので、これは明白な公約違反である。」とのネガティブキャンペーンとなって巷に流布された。前兆はあった。前回市長選の前年(2011年)9月の市議会定例会に議案提出した補正予算案に計上した「市民交流エリア」の調査費が削除されたのである。「市民交流エリア」の下黒瀬地区を選挙基盤にするT市議を含む市長反対派市議が強く求めていたにもかかわらず、その「「市民交流エリア」の開発計画を具体化させるための調査費を認めなかったのである???まさに政局(市長選)を意識したデマゴーグの一環であったと考えている。※次号に続く。

(あとがき)
 2012年12月に行われた衆議院選挙で政権に復帰した自民党・安倍政権は、「国土強靭化計画」を打ち出し「人からコンクリート」に戻った。阿賀野バイパス建設工事予算も増額となり、市内各工区での工事が急ピッチで行われている。私が市長時代に地元自治会のボイコットで工事着手ができなかった工区でも現在工事が行われている。先日、国道49号を車で通ったら、なんと「道の駅」地権者が代表取締役になっている某建設会社の社名を表示した「のぼり」が立っていた。元請か下請けか分からないが、ちゃんと国(新潟国道事務所)から仕事をもらっているではないか。だったらバイパス工事の説明会をボイコットするなよ。
(代表 天野市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者