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市政かわら版(第2号)その2~これでいいのか新病院(あがの市民病院) 医療水準は軽く(低く)、負担は重たく(高く)

2015年2月26日トピックス

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建設中の新病院(あがの市民病院)

 今年10月に新病院(あがの市民病院)が開院するが、残念ながら多くの市民が一番に望んでいる救急医療(二次救急)が可能となる医師を確保できていない。負担は増える(事業費=借金が当初の約 75億円から約 100億円に増嵩)一方で、医療水準が低いまま(救急医療ができない)では、到底、市民の理解は得られないだろう。

○現病院の実態は、老人病院 老人病院の建て替えに約100億円もの巨費(税金)を投入して良いものか。
 残念ながら現病院(水原郷病院)は老人病院化している。車の運転ができない高齢者(特に女性)が市バスを利用して持病の治療のために病院に通っている。全ての市バスは必ず郷病院と市役所(本所)には停車することになっている。郷病院周辺と市バスのルート上に開業医(診療所)が多いのもこのような事情があるからだ。また、郷病院は総合病院であるため、幾つかの持病を併せ持つ高齢者にとっては、ここ一か所で治療が済むことから大変都合が良い。このように、車を運転できない高齢者(特に女性)にとっては選択できる病院は郷病院しかない。

 一方、車の運転ができる高齢者の場合はどうか。家からの距離を考えた場合、市外の病院の方が近い場合もある。例えば、阿賀野川右岸(下流に向かって右側)地域(安田地区、京ヶ瀬地区)に住む高齢者にしてみれば、五泉市内の病院、新潟市秋葉区にある下越病院(平成24年に現在地に移転新築)、新潟市民病院も家から近い距離にある。また、笹神地区に住む高齢者にすれば、新潟市北区にある厚生連豊栄病院や県立新発田病院の方が近い場合もある。このように、車の運転ができる高齢者にとっては、郷病院だけでなく他の病院も選択できる。郷病院は選択肢の一つでしかない。しかし、脳や心臓などの急性期の疾患、大けがなど、死亡や重症に至る恐れのある重篤な状態に至った場合には、救急車による搬送時間の一分一秒の違いが生死を分ける。市内に救急対応ができる病院がないことは、市民にとっては大変、不幸なことである。

 若い人たちの場合はどうか。病気やケガによって、病院に通院したり入院したりするリスクは高齢者と比べて少ないが、重篤な状態になれば、市内に救急対応できる病院がないと大変なことになる。子どもを持つ親の場合はどうか。子どもの体調は急変しやすい。私の娘も昨年末の夜中に体調が急変したときには大変困った。市の消防本部に電話相談したところ、新潟市の急患センターを紹介してもらい車で娘を運んだ。応急処置をしてもらい、翌日、市内の小児科医院に行って、診察と薬の処方をしてもらった。
(あとがき)
 話は変わるが、平成24年10月の市議選では、新病院での救急がすぐにできないのであれば、新病院の開院に併せ休日夜間診療所を併設しますなど、と有権者に訴えて当選した議員がいたが、その後どうなったかはご存知のとおり。医師会の協力が得られず、休日夜間診療所の併設は新病院の設計段階で盛り込まれなかった。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者