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政局自論11.1~12月補正予算案から見えてくる田中市長の「猫の目市政運営」の実態(その1)

2015年12月3日トピックス

10月20日付け新潟日報朝刊(社会面)

 阿賀野市議会12月定例会が昨日2日(12月2日)から始まった。12月市議会に先立つ先日11月26日(木)に田中市長の定例記者会見が行われた。この記者会見に配布された補正予算案を見て、「おや!」と目に留まった事項が2か所あった。一つは、8月下旬の台風15号による被害農家に対する営農支援に係る費用である。もう一つは、公共施設再編整備計画で「廃止」が決まったコミュニティー施設「ささかみ荘」の改修工事費用である。今号、次号の2回連続で自論を展開したい。

●小手先の支援策では大規模専業の被害農家は救われない!
 まずは台風15号による被害農家へ支援策費用3,910万円についてである。(写真右)支援策費用3,910万円の内訳は平成28年播種用種もみの購入費用補助金3,000万円、台風被害等復旧支援資金(借入金)保証料補助金840万円、施設園芸ハウス支援事業費補助金70万円だ。市では9月補正予算で610万円の被害農家支援策(施設園芸ハウス補助金350万円、台風被害等復旧支援資金保証料補助金260万円)を打ち出しているが、12月補正予算で被害農家に対する支援策が追加された。このブログで展開した田中農政批判を意識して出した追加支援策ではないかと考えている。なお、田中農政批判の過去ログは→9/11時局自論510/27政局自論9)。

 私は現在、来春(2016年4月)行われる阿賀野市長選挙の政策説明で市内各地域・地区を回っているが、11月からは台風被害が特に大きかった国道290号沿いの地域を回って被害を蒙った稲作農家から直接話を伺っている。この地域は、反収(田1反=10㌃当たりの収量)が半分近く減少し、しかも品質低下も著しかった。以下、私に語ってくれた被害農家の悲痛な声の一部を紹介する。
・「米が不作でも、農機具の借金や土地改良費は払わなくてはならない。」
・「収穫したコメのほとんどは等級が付かない規格外の米・くず米だった。」
・「約束した農協への出荷量も確保できず、前払いでもらったコメの仮渡金(概算金)も返さなければならない。」
・「収穫したコメは農協への出荷と親戚などの縁故米に優先的に充てたため、家で食べる米がなくなって買って食べている。」
・「農協から無利子で資金を借りても、借金は返さなくてはならない。」
・「農協に無利子融資の申し込みに行ったが年齢要件で融資を断られた。」(70歳過ぎの高齢農家の声)
・「この台風被害で農家をやめようと思っているが、たんぼを引き受けてくれる農家がいない。」
・「引き受けてくれそうな大規模農家に相談したら、『自分も農業をやめたい。』と言われた。」

 9月補正・12月補正で出された被害農家に対する市の支援策は、いずれも農業経営の継続を前提とした支援策だ。今、被害農家は来年も農業を継続するのか、それとも離農するのかの瀬戸際・岐路に立たされている。地元紙(写真左:10月20日付け新潟日報朝刊社会面)が伝えた農業生産法人(コシヒカリの作付面積約27㌶)の社長の言葉に被害農家の声は集約される。
「利子補給はあっても返済しなければ経営には重荷だ。被害の完全補填は難しいと思うが経営が続けられるような補填を望む。」

 消費期限が間もなく切れる田中市長に老婆心ながら申し上げたい。今年度未着手の消雪パイプの新設工事予算を被害農家の救済支援に回しなさい!(※参考までに今年度の消雪パイプ新設工事予算は2億6,900 万円だ。)
(あとがき)
 市当局から市議会に示された台風15号による被害報告によれば、農業被害の総額は約17億円にも上る。そのほとんどは水稲(コメ)の収量減・品質低下によるもので被害額は実に16億円余りにもなる。コメの減収割合は25.8%。主力品種であるコシヒカリの減収は31.1%。これはサラリーマンであれば年収が3割近く減ったことを意味する。市の農業がこのような非常事態になっても、年収1000万円以上もらっているサラリーマンの田中市長は平気なのか?
「市の基幹産業である農業の非常事態に鈍感な市長はいらない。」
今日も被害農家の悲痛な叫び声が聞こえてくる。
※後日、本日付けブログ(政局自論11.1)、時局自論5(9/11付けブログ)、政局自論9(10/27付けブログ)を編集しPDFにしてライブラリーに収納予定。乞うご期待を!
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者

育メン政治家の育児レポート(第85話)~家族で地産地消の味覚を楽しみました。でも被害農家の心情を考えると素直に喜べません。

2015年12月1日ニュース

 

 今日から師走(12月)です。今年、我が家では家庭菜園に初挑戦しました。ウサギからは種蒔きや水やりなどを手伝ってもらい、妻からは収穫した野菜(ミニトマト・パプリカ)を使ってイタリア料理を作ってもらいました。初めての家庭菜園でしたが、出来栄えの方はまあまあでした。失敗を教訓にして秋野菜・春野菜に現在チャレンジしています。(こちらについては後日お知らせします。)また、ウサギからは幼稚園の芋掘りでジャガイモやサツマイモを収穫してもらい、妻からは肉じゃが・焼き芋などに調理してもらい、家族で地産地消の味覚を楽しみました。(写真左)

 我が家では、普段食べているお米や野菜の多くは妻の実家から頂いています。妻の実家は大規模専業の稲作農家ですが、8月下旬の台風15号の被害を受けて今年のコメの作柄(収量・品質)は最低でした。地元紙が10月20日に伝えた記事によると、阿賀野市産コシヒカリの1等米比率がわずか3%だったそうです。収穫を目前にした8月下旬に襲った強風によって、丹精込めて作って育てた稲穂が一晩で「白穂」や米粒が抜ける「脱粒」となりました。収量の減少・品質の低下による被害額は約17億円にもなりました。被害農家の苦衷は察するに余りあると考えています。(我が家でもミニトマトの被害がありました。)

 今年も妻の実家から沢山頂いた大きな柿(渋柿)を、渋を抜いて食べたり干し柿にしました(写真右)。皮肉な事ですがコメの作柄が悪い年には柿がよくできるそうです。(大規模専業農家の義父の話)家庭菜園を通じて農家の方の苦労がよく理解できました。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者