育メン政治家の育児レポート(第89話)~ミニトマトの栽培から得た子育てのヒント(番外編)
このブログを書きながら30歳代前半の頃に夢中になって読んだ「家栽の人」という漫画(単行本:写真左)を思い浮かべます。家庭裁判所裁判官の桑田義雄(主人公)が、少年審判・家事審判を解決していく話を中心に人間の心情を描いた物語です。ストーリーは必ず植物(特に花)と関連して展開するため、漫画のタイトル「家裁」の「裁」の字が「栽」になっています。TBSテレビでドラマ化もされました(写真右)。
この物語で描かれている主人公(家裁判事桑田義雄)の人物像は次のとおりです。
・少年事件の解決と彼らの更生に使命感を感じ、再三の東京への転勤(栄転)内示を拒否して岩崎地方裁判所春河支部の裁判官に留まっている。
・植物を愛し、植物の生態に詳しい。裁判所の庭に花を大量に植えた。
・温情派の傾向があるが、時には敢て厳しい審判を下すこともある。
・同僚や部下が職務に対して不適当な言動をすれば的確で厳しい言葉で嗜める事もある。
・行動力や推理力が高く、調書で気になった所を自分で調べたり、申立人に身分を隠して近づいたりする事がある。
・初対面で低く評価される事が多いが、並外れた事務処理能力と的確な判断力、仕事に対する強い信念を目の当たりにした人物の大半は彼を慕っている。(以上、ウィキペディアフリー百科辞典から引用)
当時の私は新潟県職員として職員研修所に勤務し、県・市町村職員研修の企画・運営に携わっていました。「家栽の人」で展開されるストーリーが私の仕事(職員の能力開発)と相通じるものがあると感じていました。主人公が植物の生態を教えながら非行少年の更生につなげる場面が特に印象に残っています。現在、4歳の娘を育てながら今年の春から始めた家庭菜園を楽しんでいます。子育てと家庭菜園の関係が、「家栽の人」で展開される非行少年の更生と植物の生態観察の関係とぴったりと合うような気がしています。イギリスには「あなたが種を蒔いたように、あなたはそれを刈り取らねばならない」という格言があるそうです。私はこの言葉を次のように理解しています。
「子どもを養育する立場になった大人は、子どもが一人前の大人に成長するまで責任をもって子どもを育てなければならない。」
【子育て金言3】
引いて、発(はな)たず。(孟子)
(代表 天野 市栄)