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政局自論11.2~12月補正予算案から透けて見える田中市長の「猫の目市政運営」の実態(その2)

2015年12月11日トピックス

 

●前市政(天野市政)へ の意趣返し(仕返し)のつもりで廃止を決めたコミュニティー集会施設「ささかみ荘」の改修工事予算を12月補正予算に計上~これって来年4月の市長選・市議選向けの選挙対策ってこと?

 今年2月、市議に提示された公共施設再編整備計画案で老朽化と利用者減を想定して「廃止」を決めたはずのコミュニティー集会施設「ささかみ荘」(写真左)の改修工事費用300万円が12月補正予算に計上され議会で承認された。市議をしている弟の話では市長派市議(田中市政生みの親)の抗議を受けて「廃止」を撤回し「存続」にしたらしい。前市長(つまり私のこと)に対する意趣返し(仕返し)のつもりで廃止を決めたはずの「ささかみ荘」がなぜ撤回となったのか。聡明な読者諸氏ならお分かりになるだろう。来年4月の市長選挙と半年後の10月に行われる市議選対策として「廃止」を撤回し「存続」させたのだ。

 そもそもこの「公共施設再編整備計画案」が全く市民に知らされていない。公表すれば市民の反発を招くので市議にだけこっそり教える。市民に不都合な事は隠蔽する田中流の「臭いものには蓋をしろ」だ。「公共施設再編整備計画案」を巡る田中市政の「不都合な真実」はかわら版4号6号を参照されたい。(ライブラリーに収納)
 一方、私が市長時代(H20年4月~H24年4月)に外部の有識者も入れた市の事務事業評価プロジェクトで「老朽化と利用者減」を踏まえて「廃止」を決定したはずのコミュニティー集会施設「瓢湖憩いの家」(写真右)は「存続」となった。なぜか。田中市長は前回市長選で応援してもらった市議の恩義により「存続」させた。「瓢湖憩いの家」はこれまで1年更新でシルバー人材センターに管理委託されていたが、今年度からは3年間の指定管理となった。「公共施設再編整備計画案」によれば、代替施設を建設するそうだが、時期や建設場所は明らかにしていない。

 余談ではあるがこの「瓢湖憩いの家」はラムサール登録湿地の「瓢湖」の湖畔に建っているが観光施設ではない。「瓢湖」は阿賀野市を代表する観光スポットだ。冬になるとシベリア方面から渡ってくる白鳥の越冬地として全国的に有名な観光地となっていう。私が市長時代の2008年10月にラムサール条約の登録湿地に登録され入込客の更なる増加が期待されているのだが、この施設が建っているため阿賀野市随一の観光スポットが目隠しされている。(実は、もっと大きな目隠しがある。民間施設である「白鳥会館」(3階建て)だ。かつてはお土産売り場(1階)や食堂(2階)、白鳥の観察室(3階)があり「瓢湖」の観光施設であったが、今では野菜直売所になっている。「瓢湖」の観光振興に寄与しない2つの施設(公共・民間施設)が「瓢湖」の景観を壊しているのは残念な話だ。

 コミュニティー集会施設である「ささかみ荘」と「瓢湖憩いの家」の取り扱いの違いをみて、市民の幸せ(公益)よりも一部の既得権者の私腹(私益)を肥やすことを優先する田中市長ならではの政治哲学(?)が透けて見える。「票(選挙での集票)と金(政治献金)のためなら何でもやる。」利益誘導政治と既得権者への利益分配政治が田中市長の本性だ。

 国立社会保障・人口問題研究所が公表した阿賀野市の推計人口は、2010年を基準とした45,560人から30年後の2040年には33,172人に減少する。実に3割近い減少率(27.2%)だ。減少する人口は、働く世代の人口(生産年齢人口)とこれから働く世代の人口(年少人口)だ。これは何を意味するかと言えば、税金を負担する人口が3割も減ってくるということを意味する。多額の税金を投入して存続させても人口減少によって施設が遊休化するのは目に見えている。
~誰が返すのかこの借金!こんな街には住みたくないと言って若者は出ていく。こんな街には生まれたくないと言って子ども数は減っていく。~
※阿賀野市の合計特殊出生率(平成26年)は県内30市町村の中で最下位だ。この現実に目を背けるな!(代表 天野 市栄)。

posted by 地域政党 日本新生 管理者