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育メン政治家の育児レポート(第53話)~IQ(知能指数)も大事ですが、EQ(心の知能指数)の方がもっと大事です。(その2)

2015年5月13日ニュース

  EQ(心の知能指数)は、自己や他者の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする知能を指します。「EQ こころの知能指数」の著者であるダニエル・ゴールドマンは「人生や職業の成功とIQの間には相関関係はあるものの多くの例外があり、IQが関係するのは多くても20%どまりだろう。」と述べています。「むしろ人生に大きな差を付けるのは、IQよりも感情をコントロールする自制心や他者に共感し協調する能力(EQ)である。」としています。

 いくらIQが高くても感情のままに行動すれば、自身の能力の発揮を妨げてしまいます。変化の激しい現代社会を生きている私たちは、不安などの心理状態に陥りやすい状況にあります。それだけに、自身の感情を自制して他者に共感する能力は、仕事や家庭など社会生活全般を円滑に営む上で必須の能力といえます。

 今年は、あの忌まわしい「地下鉄サリン事件」が発生してから20年目の年にあたります。猛毒の神経ガス「サリン」を製造し、その猛毒ガスを地下鉄の車内でまいた実行犯はいずれもIQの高い若者でした。高いIQが凶器を製造し犯罪を引き起こしたのです。IQは自身の成功と社会の発展・繁栄に役立ててこそ存在意義があります。IQが反社会的行為の道具(凶器)として使われたことは大変不幸なことです。

 さて、ダニエル・ゴールドマンは著書「EQ こころの知能指数」のなかで、EQの高い人の資質を5つ挙げています。第1は「自分自身の感情を知る」ことです。自分が今どのような感情の状態にあるのかを知ることが大事です。第2に自身の「感情を制御することができる」ことです。感情自体のコントロールは難しくても、その持続時間や解消方法は制御できます。第3に「自身を動機づけられる」ことです。才能を十分に発揮するために、目標に向かって自分を動機づけられるかが大事です。第4に「他者の感情を認識する」ことです。他者の感情を敏感に受け止め、他者が何を求めているのかを察知し行動できる人は優れたEQの持ち主です。第5に「人間関係をうまく処理できる」ことです。他者の感情を理解した上で、他者の感情や行動を望ましい方向に発展させるための行動がとれることが大切です。

 まだ4歳のウサギには、まずは世の中のことを理解する上でIQを高めることが重要ですが、幼稚園に入園したことで家族以外の人たちとの交流が始まりました。幼稚園から小中学校、高校・大学、就業と、年を重ねるごとに他者との交流の幅が広がっていきます。人生を成功に導くためには良好な人間関係の構築が欠かせません。EQはそのためのツールと考えています。そんな思い・考えで子育てを実践中です。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者