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時局自論7.1~新病院(あがの市民病院)が間もなく開院~新病院は阿賀野市の拠点病院としての自覚と責任を持ってほしい。(その1)

2015年9月20日ニュース

10月から開院する新病院(あがの市民病院)

 阿賀野市のホームページによれば本日(20日)午後から市民向けの内覧会が開催される。私が市長時代(H20年4月~H24年4月)に策定した「新病院建設基本計画」に基づいた新病院が間もなく開院となることに感慨深いものはあるが、むしろ失望感の方が大きい。概算事業費が計画時点よりも3割以上も増高(75億円→100億円)したことや基本計画に明示されている救急医療(二次救急)に必要な医師を確保できていないからだ。負担(借金返済額)ばかり増えてサービス(医療)は低いままでは、到底市民の理解は得られないだろう。現病院(水原郷病院)の実態については市政かわら版2号3号を参照

 さて、10月1日から現病院(水原郷病院)から新病院(あがの市民病院)へと移行するが、現病院のホームページに新病院移行後の10月1日からの外来診療担当表が掲載されている。この担当表から、診療科目ごとの常勤医師(*)を推計してみたら、以下のとおりとなった。
 内科(7人)、糖尿病・生活習慣病センター(1人)、外科(2人)、心臓血管外科(0人)、整形外科(1人)、皮膚科(1人)、産婦人科(3人)、泌尿器科(0人)、眼科(0人)、神経内科(1人)、小児科(1人)、脳神経外科(0人)、耳鼻咽喉科(1人)
 *常勤医師:週(月~金)に2回以上外来診療を担当する医師とする。ただし、同じ日の午前と午後を担当する場合はそれぞれ1回としてカウント。大学の医局からの派遣される医師は除く。

 上記、常勤医師を合計すると18人になる。医師の大量退職で全国的なニュースになった平成18年頃は30人近い常勤医師が配置され救急医療(2次救急)をやっていたが、新病院の常勤医師数は当時の常勤医師数には遠く及ばない。また診療科目ごとの常勤医師をみても救急医療ができない病院であることが確認できる。心臓血管外科・脳神経外科の専門医がいなく大学医局からの派遣医師だ(それぞれ週1回)。また大怪我で搬送された救急患者を手術できる整形外科の常勤医師が1人しかいない。しかもこの医師は昼間だけの勤務だ。とても救急医療(2次救急)に対応できる診療体制にはなっていない。改めて新病院が老人病院として再スタートしたことを確認できた。
~新病院はできたけれども、今日も救急搬送患者は県立新発田病院に運ばれる。誰のための新病院建設か(建設工事を受注した県内ゼネコンの金儲けのため?)。~※次号に続く。

(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者