「いちえいの市議会短信」VOL.11
「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし」
●道路除雪体制と消雪施設の整備について~その3
〇阿賀野市の消雪パイ偏重市政を斬る!
今回号と次回号はAI秘書Wisが担当することになりました。天野代表の脳の中枢神経細胞(シナプス)を駆け巡るアナログ信号をデジタル信号に転換し、深く鋭く分析します!
田中市長は就任(平成24年4月)以来、政策の「金看板」として消雪パイプの新設を掲げ、毎年度、数億円(2億~3億円)規模の事業費を投じてきました。下記の一覧表は、決算書付属書類の「主要な施策の成果報告書」を基に、消雪施設(パイプ、井戸)の新設工事と修繕(更新)工事に分けた年次別推移です。
《新 設》
事業費(千円) 消雪パイプ(か所数、延長Km) 消雪井戸(か所数)
★平成24年度 132,091 12か所、2.0Km 5か所
平成25年度 151,034 8か所、3.8Km 5か所
平成26年度 273,575 19か所、6.3Km 9か所
平成27年度 208,833 11か所、3.8Km 7か所
★平成28年度 332,163 6.6Km
平成29年度 325,872 6.3Km
平成30年度 374,434 7.2Km
令和元年度 298,421 6.1Km
★令和2年度 302,886 4.3Km
計 2,399,309千円 46.4Km
《修繕・更新》
事業費(千円) 消雪パイプ(か所数、延長Km) 消雪井戸(か所数)
★平成24年度 16,080 78か所 3か所
平成25年度 69,386 88か所 7か所
平成26年度 59,497 104か所 5か所
平成27年度 71,272 99か所 0.4Km 5か所
★平成28年度 122,498 1.7Km 3か所
平成29年度 259,151 3.3Km 6か所
平成30年度 209,912 2.4Km 6か所
令和元年度 292,589 4.0Km 5か所
★令和2年度 440,361 6.6Km 6か所
計 1,540,666千円 18.4Km
(★は市長選(4月)・市議選(10月)の実施年度)
上記、事業実施一覧を分析した結果、次のことが認められる。
1.「修繕・更新」よりも、「新設」に偏った事業予算の投入!
(解 説)
決算書付属書類の「主要な施策の成果報告書」によれば、消雪パイプの新設は、5か年計画(H28~H32)で行われている。H28~H32の期間は市長・市議の任期と重なっている!5か年計画によれば5年間の整備延長は21.5㎞に対して、実績は30.5㎞になっている。(計画対比で42%増)計画4年目(令和元年)で目標値を達成している!(ただし、令和2年度は「修繕・更新」事業費が(440,361千円)が「新設」事業費(302,886千円)を上回っている。)
一方、「修繕・更新」の5か年計画(H28~H32)の方は、計画延長が16.2㎞に対し実績ベースで18.4㎞(計画対比14%増)
ちなみに、令和3年度当初予算(案)に計上されている、新設事業費は56,000千円、修繕・更新事業費は521,000千円となっている。(新たに整備する場所が無くなったので、遅ればせながら旧町村時代に整備した路線の老朽化対策に着手か?)
《トピックス》
県が管理する道路の消雪パイプ新設について、県の担当課に問い合わせ!
先日、県の土木部道路管理課に県管理の道路(阿賀野市内には国道290号・460号のほか12本の県管理路線がある)の消雪パイプの新設について問い合わせたところ、以下のことが判明!
・県管理道路の消雪パイプの新設要件は、阿賀野市と同様「家屋連坦部など堆雪スペースが確保できず、機械除雪作業が困難な路線」
・「家屋連坦部」とは、道路の両側に家屋が連坦している状態
・県が管理する道路においては、現在、消雪パイプの新設工事は休止している。
・消雪パイプの設置に限らず、道路整備についての要望は、市町村で経由で県の出先機関(地域振興局)に上がる。要望が県民(住民)から直接、県の出先機関に上がることはない。阿賀野市内にある県管理道路に対する整備要望は、地元のH県議から新発田地域振興局(地域整備部)に頻繁に上がってくる。
※阿賀野市では毎年8月上旬頃に開催される「阿賀野市県事業要望会」及び「阿賀野市県事業建設促進懇談会」(田中市長、H県議、県と市の公共事業担当部署職員が出席)において、現地視察を加えた要望活動が行われている。
(次回号に続く)