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2012阿賀野市長選挙、市議補選を終えて(その6②)

2012年5月3日ニュース

 敗者、特に敗れた現職候補に対するマスコミの記事は容赦ない。まさに「勝てば官軍、負ければ賊軍」、「死屍に鞭打つような」な仕打ちに思えてならない。選挙後、地元紙が伝えた記事を紹介する。
○「天野市政に市民『ノー』 阿賀野市長選 市議の多く新人支援」(4月23日付)
「…4年間の政治手法に、多くの市民が『ノー』を突きつけた結果となった。市議会と就任当初から対立。議会による一般会計当初予算の否決や市長への辞職勧告決議案の可決などの対応に追われた。…一方の市長も自身の政治団体のブログで辛辣な表現で市議会を批判、対立は泥沼化した。前市長から引き継いだ事項だった財政再建以外に目立った実績は残せず、市民の間には停滞する市政への不満が広がっていた。」
○「天野市政への失望鮮明 大勝の田中氏 批判票を吸収」(4月24日付)
「『この4年間に進めた市立病院の民営化や財政再建は、いずれも前市長からの引き継ぎ事項。宿題を片付けるだけで、前向きなことができなかった』と弁解するが、市民には市政の停滞と映った。」

 この地元紙、私が担当した4年間の市政に対する記事の基本的スタンスは、一貫して市長と市議会の対立構造を強調したものだった。副市長の選任、辞職勧告決議、市立病院の民営化、福祉の道の駅中止と市民交流エリアの推進などの記事を読めば、このことがよく分かる。事情を知らない多くの市民(有権者)は新聞が伝えることが本当のことだと信じる。しかし、市長と市議会が対立したことで市民に迷惑を掛けたことは一切ない。予算案など市長提案の議案はほとんど原案どおり議会で可決されている。鹿児島県阿久根市の前市長と市議会の対立が激化し、市政が混乱したのとは全く異なる。

 一方で市立病院の経営再建や財政再建などの実績は過小評価され、記事の扱いは極めて軽い。この地元紙、あらかじめ市長選挙のシナリオを作っておいて、シナリオに合う事実を取捨選択しこれに論評を加えて選挙報道として伝えている。4月16日付けの地元紙では「現新三つどもえ 阿賀野市長選告示 天野市政の是非焦点」との見出しで伝えているが、これまでの地元紙の記事スタンスや対立候補陣営のデマゴーグに暗示を掛けられた有権者の目には(市議会と対立した)現市長を辞めさせるべきかどうかを問う選挙に映ったはずである。いわば現市長のリコール(解職)投票と同じにように見えたはずである。※次号に続く。

(代表 天野市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者