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オンブズマン通信12.1~公職選挙法違反、みんなでやれば怖くない?

2016年10月12日ニュース


【地域政党日本新生イメージキャラクターウィズ」君】 

 阿賀野市議会議員選挙が10月9日に告示された。投開票日は知事選と同じ16日だ。定数20人に対して24人が立候補している。立候補者の内訳は現職19人と新人5人だ。市議選の度に気になっているのが議員の新旧交代(新陳代謝)だ。阿賀野市は平成16年4月1日付けで旧4か町村が合併して誕生した市だ。今年で合併してから13年目に入った。今回の市議選に立候補した現職市議19人のうち12人が合併前の旧4か町村議員出身者だ。また今回の市議選には立候補しなかった現職議員1人も旧4か町村議員出身者だ。実に現職議員20人のうち旧4か町村議員出身者が13人もいる。旧4か町村議員出身者の議席占有率は65%と高い。合併によって旧4か町村は消滅したが、4か旧町村議員が市議に身を変えて活躍(暗躍?)している。合併して13年にもなるというのに、いまだに一体感が醸成されないのはなぜだろうか。旧4か町村出身議員が市議会で過半数を占めているせいかもしれない。彼ら(彼女ら)は旧4か町村の区域に支持基盤を持っている。そのため選挙になると彼ら(彼女ら)の集票に向けた思考回路は自分の支持基盤のある地域エゴの実現に傾いてしまう。安田新支所の建設(旧安田町役場庁舎の建替え)は、地域エゴという呪縛から逃げられない旧4か町村議員出身市議の宿命を象徴している。旧4か町村の地域エゴという呪縛を解くには新人議員を増やし、市議会議員の新旧交代を進めるしかない。

 ここから本題に移ることにする。24台の選挙カーが告示日以降、連日、午前8時から午後8時まで市内を巡回しているようであるが、候補者が同乗している選挙カーは案外と少ないようだ。選挙カーから聞こえてくるのは季節外れのウグイス(嬢)の声だ。候補者本人の声(カラス声?)はほとんど聞こえてこない。それでは候補者は一体、何をしているのか。まさか本陣(選挙事務所)で指揮を執っている大将ではあるまい。阿賀野市民オンブズマンの活動に対して良き理解者であり協力者であるY氏からの情報提供によれば、選挙カーに乗っていない候補者は公職選挙法(第138条第1項)で禁止されている個別訪問をしているようだ。現職はもちろんのこと新人候補も個別訪問をしているらしい。時間帯は平日の昼間、主にお年寄りが家にいる時間帯を狙って個別訪問をしているという。なかには、近所に住む人(候補者の支持者?)がタスキを掛けた候補者を連れてくることもある(Y氏宅のケース)という。
 こそこそと法律違反をしている小心者の候補者もいれば、白昼堂々と法律違反をしている候補者もいるようだ。選挙カーからカラス声を上げるよりも戸別訪問をした方が票になるのかもしれない。(弟の方は連日、終日、選挙カーに乗ってカラス声を上げてウグイス嬢と共演しているが…)スピーカーを通して流れる候補者の増幅された声よりも、わざわざ有権者の家に戸別訪問して、候補者の素顔と地声をお年寄りに見せて聞かせた方が票に結び付くのかもしれない。お年寄りの多くは「戸別訪問」が法律違反であることを知らない。「戸別訪問は自分だけがやっているのではない!他の候補もやっている!」「赤信号。みんなで渡れば怖くない!」公職選挙法違反というリスクを背負いながらも個別訪問をする候補者の心理が透けて見える。市になって今年で13年目に入ったが、選挙の時期になると旧態依然の町村時代の旧弊・悪弊が現れる。ゾンビみたいに。※次号に続く。
(あとがき)
 先日、市の選挙管理委員会から弟が乗車する選挙カーから出る音に対する苦情が寄せられたという電話を頂いた。選管の担当者の話では苦情を寄せた方から弟の選挙事務所の電話番号を教えるように言われて教えたというが、これは公務員の守秘義務違反にならないのだろうか。選管が職務上知り得た個人情報を苦情を寄せた有権者と思われる人物にいとも簡単に教えたことに問題はないのか。案の定、くだんの有権者と思しき人物から事務所に電話があった。苦情というよりは嫌がらせの電話だった。弟が同乗する選挙カーの装備品については所轄の警察署の検査を受けて合格したものだ。だからその選挙カーから出る音に違法性はない。適法な選挙活動だ。うるさいと感じるかどうかは好き嫌いと同じように、受け手の主観や感じ方に関わる問題だ。本来であれば選管の段階で対応すべき苦情処理ではなかったのか。むしろ選管が注意を払うのは個別訪問など違法な手段を使って行われている選挙活動の方ではないだろうか。
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者