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阿賀野市議会基本条例~「早く魂を入れてくれ」と泣いている。

2012年4月5日ニュース

 「仏作って魂を入れず」ということわざがある。「仏像を作っても、作った者が魂を入れなければ単なる木や石と同じで、礼拝の対象としての仏にならない。転じて物事は仕上げが最も重要であり、それが欠けたときは作った努力も無駄になるという」という意味である。4月1日から施行になった阿賀野市議会基本条例は、今はまだ「仏像」の状態。これに魂を入れなければ、「仏」にならない。議員諸氏が切磋琢磨して、名実とともに市議会運営の「憲法」に仕上げてほしい。

 さて、3月30日付けで出された市議会だよりに、議員定数に関する特別委員会委員長のS議員のコメントが掲載されているので原文を紹介する。「本年10月に改選となる阿賀野市議会議員の定数については、3月議会定例会で結論を出す予定で進めてきましたが、4月に行われる市議会議員補欠選挙で2人の新人議員が決まるので、22人で決めたほうが今後の議会運営の観点からも良いとの判断から、6月議会定例会までに結論を出すことを、…全会一致で決定した…」とある。
 一方、前回1月16日付けで出された市議会だよりでは次の記事が掲載されている。「議員定数に関する意見聴取会の開催にあたり 意見提案者を募集します。市議会では…『議員定数に関する特別委員会』を設置し議員定数についての検討を進めています。…議員定数については、本年3月を目標に結論を出したいと考えており、…」とある。

 議員定数に関する結論が3月から6月に先送りになった点に注目してほしい。なぜ3ヶ月引き伸ばしたのか。理由として「4月に行われる市議会議員補欠選挙で2人の新人議員が決まり、22人で決めたほうが良いから」というが、1月の市議会だより編集時点では4月実施の市議会議員補欠選挙が補充2人で実施されることは公知の事実であった。
 この間、何があったのか。私は市長選挙・市議補選を巡って政治的な駆け引き・取引が行われたものと考えている。「仏を作っても魂を入れない」状態がいつまで続くのか。大変憂慮している。

 ※3月市議会だよりでは、議員定数に関する意見聴取会を2月13日に開催し、増員、現状維持、減員について、5名の方から発表をいただいたとの記事も載っているが、どのような意見が出されたのか。市民にとっては関心のある話題であるが明らかにされていない。市議会だよりに私のブログに対するI議員の緊急質問と私の答弁が掲載されているが、そのような余分なスペースがあるなら、意見聴取者の意見内容を載せるべきではなかったのか。到底「市民に開かれた議会を目指して…情報公開に取り組むとともに…」(基本条例第2第3項)とは言い難い。「早く魂を入れてくれ!」と議会基本条例が泣いている。

(代表 天野市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者