小冊子「財政破たんした北海道夕張市の現在・過去・未来を考える」発行しました
2015年7月22日トピックス
財政破たんした北海道夕張市の現在・過去・未来20150723_10321105
夕張市の財政破たんは他人事ではない。自治体の財政破たんは、いつでも、どこにでも起こりうる。このレポートを読んで財政破たんがもたらす悲劇について考えてほしい。
*「まえがき」より
夕張市の財政立て直しに向けて孤軍奮闘しているのが東京都職員出身の鈴木直道市長(34才)だ。今年4月に行われた市長選挙で再選(無投票当選)を果たし現在2期目だ。昨年(2014年)1月12日付けの日本経済新聞で「夕張破綻 青年市長の奮闘」という見出しで鈴木市長の寄稿が掲載されていた。以下、この寄稿の中で印象に残った部分を紹介する。
・「(財政)破綻すると空気のようなものだった『行政』を嫌でも意識します。」
・「古い法律で『財政再建団体』になった自治体は夕張以外にもたくさんありました。ただ、夕張の抱えた赤字の金額(353億円)が半端でなかったのです。自分たちの裁量で使える財源(自主財源)の8倍の借金を抱えていたのです。」
・「夕張市民は負担を増やされ、サービスも削減されたうえに、18年間、ただ借金を返すために暮らしていくことになりました。(中略)私はそのことに大変な恐怖を覚えました。全市民が借金を返すためだけに働き続けるということのむなしさを、だれも何も考えていないんじゃないか、と思ったんです。」
・「自分の住んでいる自治体が破綻すれば、さまざまな不便が降りかかります。ところが実感としてとらえることは難しい。夕張が破綻したとき、市民もニュースで知ったような状況だったのです。」
*「あとがき」より
posted by 地域政党 日本新生 管理者