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TPP交渉参加について~うわさ話に対する反論(その一)

2011年12月26日トピックス

 「うわさを信じちゃいけないよ」で始まる「どうにもとまらない」という曲は、山本リンダのヒット曲の一つで、私が思春期の頃に流行した歌です。思春期といえば第二次性徴期、性に興味を示す年代です。山本リンダ(当時21歳)のへそ出しルックスで歌う姿は、当時の私にはとても刺激的に見えました。とかく人は「うわさ話」を信じてしまいがちです。これほど情報通信技術が発展しそれに併せてマスメディアの取材能力や編集能力が向上しているにもかかわらず、人はメディアによる情報源への取材に基づいて伝える直接情報よりも人づて(口コミ)によって興味本位に加工増幅された間接情報(「うわさ話」)を信じてしまいます。良い例が「口裂け女」情報です。「うわさ話」に事実・真実は存在しません。特に最近、私に関する根も葉もない「うわさ話」が広がって迷惑しています。これら「うわさ話」に対抗すべく反論シリーズを随時掲載します。今回はその第一弾です。
 最近、支持者から「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関し阿賀野市長は推進の立場であるとか、中立的な立場であるとか」のうわさ話がまことしやかに広がっているという情報提供がありました。TPPに関する私の本当の気持ちは「反対」です。しかし、阿賀野市のような地方の小規模自治体の長が「反対」意見を述べたところで、既にTPPへの交渉参加を表明した野田総理の判断を撤回させることはできません。私には、先月行われた大阪市長選挙に勝利した前大阪府知事の橋本徹氏ほどの政治的発言力がないからです。
 私は公式の場でTPPに関して賛否を表明していませんが、「私のしたこと」をしっかりと説明すれば、私の考え・意見をご理解いただけると信じています。「私のしたこと」の一例は、阿賀野市主催で10月13日に開催したTPPに関する講演会です。この講演会には地元JA(農協)のほか地元経済同友会からもご協賛をいただきました。講師は新潟大学農学部の伊藤亮司準教授です。伊藤氏はTPPについは反対の立場で本を書いている方で、私は共産党阿賀野市議団のK議員の勧誘で購入した「TPPで暮らしと地域経済はどうなる」(発行:自治体研究社)というタイトル本で伊藤氏の考えを確認しました。
 K議員からは市議会一般質問で市主催のTPP勉強会をやるように提案を受けていました。農業が市の基幹産業である阿賀野市においては、市民の関心も高いものと判断し実施することにしました。TPPに関する国民世論は二分されている現状を踏まえ、講演会の講師には反対の立場の方だけでなく推進の立場の方も入れた討論会形式にしてはどうかと、担当課長に検討を指示しました。その後、担当課長から推進論者は県内にはいないとの報告を受け討論会方式は断念し、講師に決まった伊藤氏には、推進論者の意見にも配慮した形で(中立的な立場で)お話をしていただくことを担当課長を通じてお伝えしました。最初は食糧自給率の低下など農林水産省の試算が極端な前提を基にして作られているとの推進論にも配慮したお話もありましたが、最後は伊藤氏の持論(TPP反対論)で締めくくりとなりました。講演会に参加された方は誰しもが、TPP参加によるデメリット、地域経済の悪影響を心配するとともに、この講演会が実は、行政主催のTPP交渉参加についての反対集会であると確認していただけたと思います。行政主催のTPPに関する講演会(実際は反対集会)は県内初めてということもあって、地元メディアにも大きく取り上げられました。
 「論より証拠」。上記事例をもってすれば、私がTPP交渉参加に反対の立場であることをご理解いただけるのではないでしょうか。
(代表 天野市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者