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政局自論13.1~我田引水で決まった消雪パイプの新設 田中消パイ市政の4年間(総額約8億4千万円)を斬る!(序章)

2016年1月6日トピックス


写真左:消雪パイプ新設工事の年度別一覧表  写真右:地形図に落とした消パイ新設工事の施工か所

●地図に落としてみればよく分かる。田中消パイ市政から透けて見えるの我田引水の政治手法
 
 消雪パイプの新設で始まった田中市政の4年間が間もなく終わる。田中市長は前回の市長選挙(平成24年4月実施)の際に票と引き換えに約束した消雪パイプの新設工事に多額の税金をつぎ込んだ。私の手元には信頼すべき情報筋から入手した消雪パイプ新設工事の年度別一覧表(写真左)がある。年度別に工事個所・消雪パイプの延長・請負業者・請負金額が記載された一覧表だ。平成24年度に約1億円。25年度は約2億7千万円。26年度は2億8千万円。27年度は約2億円(工事予定を含む)。4年間で総額9億円近い税金が消雪パイプの新設に使われている。

 この一覧表をもとに消パイ新設工事の施工か所を2万5千分の1の阿賀野市全図(地形図)に落とした図面(写真右)を眺めると、消パイの施工か所と前回市長選時に新人の田中清善氏(現阿賀野市長)を市長選候補に擁立・支援した市議(16人)の選挙地盤と合致する。
 ・まずは笹神地区(旧笹神村
 「折居」(約3600万円)、「湯沢」(約3200万円)、「女堂」(約2400万円)、「勝屋」(約2500万円)。これら4か所はI議員の選挙地盤だ。「大室」(約2300万円)はY議員のお膝元。「今板」(約2500万円)はI議員とY議員とで票を分け合う地域だ。
 ・次は安田地区(旧安田町)
 安田地区の市街地は合併前に本田富雄(故人)元町長によって整備済みの地域だが田中市長は3人の支持議員(A氏、E氏、M氏)との約束なのか約4300万円がつぎ込まれている。この中に「千刈」(約2500万円)という地名がある。ここは阿賀野市選出のH県議の自宅近くの街区だ。H県議から市長選への協力を取り付けるために施工したのだろうか。そういえば昨年4月に実施された新潟県議会議員選挙では現職のH氏が新人候補を少差ながら振り切り当選した。H氏の陣営に加わった田中市長の功績は大きかったのではないかとみている。
 ・次に京ヶ瀬地区(旧京ヶ瀬村)
 「京ヶ島」(約290万円)はT市議のお膝元。「五郎巻」(約3000万円)はK市議のお膝元だ。
 ・最後に田中市長を支持した市議が一番多い(7人)「水原地区」(旧水原町)
 「北本町」(約5700万円)はK市議の選挙地盤だ。ラムサール条約登録湿地「瓢湖」周辺3自治会の区域には総額5100万円がつぎ込まれた。これらの地域はE市議とW市議の選挙地盤だ。市議会最長老のY市議の地盤である「学校町」には約2800万円つぎ込まれている。田中市長は、自身の後援会の看板を国道沿いの自宅に掲げてもらっているS市議に対しても配慮を怠らない。S市議の自宅近くにある「上中野目」(約177万円)にも消パイ予算を配分した。田中市長は、「まずはうちの町内からだ。」ということで、自宅があるN町内にも市長に就任した平成24年度に約130万円の消パイ予算をつぎ込んでいる。平成24年度予算は私が市長時代に編成した予算であるが、田中市長はその予算を組み替えて1億円近い消パイ予算をねじ込んだ。もちろん、この1億円の消パイ予算には田中市長の自宅があるN町内の約130万円も入っている。

 以上の分析結果から前回市長選で田中陣営が採った戦術が見えてくる。ドカ雪の冬空の下で「消雪パイプの新設」というニンジンを有権者にぶら下げて行われた集票活動だったと考えている。しかも市長選の半年後に行われる市議選(10月)に立候補を考えている田中市長の取り巻き市議にとっては市長選は「他人事」ではなく「自分事」であったはずだ。
 余談ではあるが、私の実家のある「榎船渡」(笹神地区)にも平成26年度に約230万円の工事が行われた。なぜだろうか。私の実家のある集落は国道460号沿いにある。実はこの460号沿いに田中市長の後援会看板が立っている。なんときめ細かな配慮だ。田中市長に感謝を申し上げたい。

 話を本筋に戻す。消雪パイプ新設工事は前回の市長選時に田中市長を擁立・支援してくれた市議の選挙地盤と合致しない場所でも施工されている。消パイの施工か所を落とした地図を見ると、降雪・積雪の少ない阿賀野川右岸流域にも消雪パイプの新設工事が集中して行われていることが分かる。「小浮」(約2200万円)、「島瀬」(約1800万円)、「西岡」(約1000万円)、「粕島」(約4700万円)等々。なぜだろうか。もう一度、阿賀野川右岸流域に目を近づけて見ると、阿賀野川にほぼ沿って流れる水色の筋(小さな川)が見える。そうか!!!これだったのか。この謎解きは最終章でお知らせしたい。※次号に続く。

【次号予告】
 ・前回市長選(平成24年4月実施)の政局に利用されたドカ雪と消雪パイプの新設
 ・ドカ雪になれば消パイも役に立たない。

【市長選向け政策:コンパクト&スマートシティ構想】
・ざっくり見るなら「政策チラシ
・じっくり読むなら「政策集
【市長選告示日カウントダウン あと96日】
(代表 天野 市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者