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評論「政治とカネ」(第2回)

2018年10月31日ニュース

第1章 政治と行政の関係
 ~「公平、公正であるべき行政の在り方がゆがめられたと思っている」

 最初に「政治と行政の関係」についてです。「公平、公正であるべき行政の在り方がゆがめられたと思っている」という言葉がありますが、誰が言った言葉かお分かりになりますね。そうです、前文部科学省事務次官の前川喜平さんが「加計学園問題」に関して述べた言葉ですね。「加計学園問題」は「森友学園問題」と並んで、政治家と特定業者との癒着ぶりを示す事件として国民的な関心事となりました。国会では両問題とも与野党の論戦が交わされ、マスコミでは「モリ・カケ問題」として連日、大きく取り上げられました。

 ここで、「加計学園問題」について概略説明しますと、安倍首相の盟友である加計孝太郎氏が経営する加計学園グループの岡山理科大学が国家戦略特区に指定された愛媛県今治市に設置した獣医学部の新設計画をめぐる問題のことです。内閣府(官邸)が安倍政権の進める岩盤規制改革の一つとして、長年、獣医学部新設を認めてこなかった文科省の取扱いにメスを入れたのです。朝日新聞が「官邸の最高レベルが言っている」、「総理のご意向」などと記された文部科学省の文書の存在を報道したことが端緒となって、国会を舞台に与野党の論戦が始まりました。

 この問題に関して、首相官邸に入った行政官(官僚)と政治家(官房副長官)のキーパーソンが何人かいます。官僚では、元建設官僚の和泉洋人首相補佐官と現経済産業官僚の柳瀬唯夫首相秘書官(当時)二人です。和泉氏は前川氏と接触した人物で、本人は否定していますが、前川氏に対して「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」との発言があったとされ、前川氏は和泉氏から獣医学部新設を急ぐよう直接要請されていたことも明かにしました。一方、柳瀬氏については、愛媛県や今治市の職員、学園幹部との面会の席で、加計学園による獣医学部を新設する計画について「本件は、首相案件」と述べたとの愛媛県が作成した記録文書の存在が明らかになりました。次に政治家による関与についてですが、文部科学省が国家戦略特区諮問会議に提出した文書に対して、本人は否定していますが、萩生田副長官(東京二四区)から修正の指示があったとのメールの存在が明らかになりました。
(作:橘 左京)

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posted by 地域政党 日本新生 管理者