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政局自論16.1~県民党か自民党か。花角新潟県知事の矛盾

2022年5月9日ニュース

新潟知事選挙(告示5月12日、 投開票日29日)

 今夏の参議院選挙に先駆けて、新潟県では知事選挙(5月12日告示、投開票日29日)が行われる。知事選挙に立候補を予定しているのは現職の花角英世知事(現在1期目)と新人で会社経営者の片桐奈保美氏の2人である。両氏とも7月に行われる参議院新潟選挙区(改選1議席)の立候補予定者と連携しながら告示前の前哨戦(政治活動)が繰り広げられている。花角氏は自民党の公認候補予定者で自民党県議の小林一大氏と、一方の片桐氏は立憲民主党の公認候補予定者で参議院議員の森裕子氏と連携しながら、政治活動(ポスター掲示、チラシ配布、集会など)を行っている。

 前回の知事選挙は自民党・公明党が支援する国土交通省出身の元官僚(花角氏)と野党が支援する県議(池田氏)の与野党対決の構図になっていたが、今回の知事選は事情が異なる。花角氏の陣営は与野党相乗りを狙って「県民党」を掲げた。これは国政野党(?)の国民民主党や連合新潟が花角氏の「支持」を表明したからだ。そのため県政与党の自民党は当初、花角氏を「推薦」としたが「支持」に格下げして他の支援組織と足並みをそろえた。一方の野党第1党の立憲民主党は知事選については「自主投票」とし、社民党と共産党は片桐氏を推薦した。立憲民主党の森裕子参議院議員は片桐氏を個人的に支援してながら街宣活動を行っている。

 昨年10月の衆議院選挙後に市中に貼り出された花角氏と参議院選立候補予定者の小林氏(自民党県議)、それと地元選挙区の自民党県議との3連ポスター(政治活動用の街頭演説告知ポスター)に耳目が集まっている。この自民党のポスターを見るかぎり、花角氏は県民党というよりは自民党系知事と断言できる。花角氏は前回の知事選で自民党から全面的な支援を受けて初当選した。恩を売った自民党県議団は花角知事に対して「借りを返せ」と言わんばかりに、知事選後に翌年春の県議選向けにと花角知事とのツーショットのポスターを市中に貼り出した。今回も知事選後にそのような光景が見られるのだろうか。花角氏は今回の知事選では県民党を標ぼうして臨む。花角氏の今後の政治姿勢を注視している。君子(知事)になったとたん豹変するのだろうか?

(あとがき)
 知事選が告示される5月12日以降、公営掲示場以外に貼ってある候補者のポスターは違反になる。私が住んでいる阿賀野市での両氏(花角氏と片桐氏)のポスターの数を比較すると、花角氏のポスターの数が圧倒的に多い。どのようにして目隠しするのだろうか。告示まであと3日。

(代表 天野市栄)

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政局自論15.1~ロシアによるウクライナへの軍事侵攻

2022年2月27日ニュース

ロシアのウクライナへの軍事侵攻

 2月21日 ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ国内の東部で親ロシア派が支配する2地域の独立を一方的に承認する大統領令に署名し、「平和維持」を目的にロシア軍を進駐させると表明した。これまで、ウクライナとの国境近くで行っていたロシア軍の軍事演習だったが、演習を終えて軍を撤収するかのようなそぶりを見せていたが実は違っていた。プーチン大統領の表明を受けて、ロシア軍は国境を超えて3方向からウクライナを侵攻している。

 ロシア国防省によれば攻撃対象は軍事施設というが、実際は民間施設への攻撃も行われ多数の死傷者が出ている模様だ。ロシア軍によるウクライナの首都キエフ(人口約400万人)への空爆の様子がメディアを通じて、連日報道されている。防空壕として地下鉄に避難し不安な表情を浮かべるキエフ市民の様子も伝えられている。

 日本に住むウクライナ人が故郷に残っている家族の安否を気遣う映像がメディアによって伝えられている。ロシアによるウクライナ侵攻に反対する市民運動が世界各地で起きている。ロシア国内で起きている抗議デモに対し治安部隊が排除する様子もメディアが配信している。

 このようなロシアの「力による現状変更」に対し国際社会は敏感に反応した。国連安全保障理事会は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議案を審議したが、常任理事国のロシアが拒否権を行使して不採択となった。なお、理事国15カ国のうち中国とアラブ首長国連邦(UAE)、インドの3カ国が棄権し残る11カ国は賛成した。

 25日午後7時のNHKニュースで「ロシア軍によるウクライナへの侵攻を受けて自民・公明両党は、国会の意思を改めて示すべきだとして、ロシアを強く非難するとともに、即時の攻撃停止と撤退を求める新たな国会決議の文案をまとめました。野党側と調整して来週にも採択したいとしています。」と報道された。

 国会決議も大事であるが、ロシアの暴挙に対し日本の地方議会も行動を起こすべき時と考える。茨城県議会では、25日から始まった県議会の初日にロシアによるウクライナ侵攻を抗議する決議を採択しした。決議文はこちら。阿賀野市議会においても、同様な決議を採択すべきと考える。ロシアによるウクライナ侵攻を抗議する全国の自治体(47都道府県、1747市区町村)の声を集めれば、国際社会に向けた日本国としての、もう一つの意思表明になると確信している。
(阿賀野市議会議員 天野市栄)

(あとがき)
 今では廃墟と化したが阿賀野市の笹神地区に「新潟ロシア村」(テーマパーク)があった。開園当時、何度かロシア村を訪れては、ロシア人の踊り子による舞台や黒真珠、琥珀、キャビア、チョウザメなどを見ながら異国情緒を感じさせる時間を過ごした。また若い頃、シベリア鉄道に乗ってロシアを旅したこともある。ハバロフスクからイルクーツクまで車中で1週間を過ごした。長旅で退屈な日本人旅行者を楽しませようと、ロシア人乗務員がアコーディオンを使ってロシア民謡を奏でてくれた。知っている楽曲が流れると一緒に歌ったりした。ロシア人、ロシア国民は国籍を問わず誰に対しても友好的であるが、一方、政治指導者の方は強権的な独裁者なのだろうか。
 米、英、カナダ、EUがロシアのプーチン大統領とラブロフ外相に対して資産凍結などの制裁を科すとの発表に合わせて、米財務省の話として、プーチン氏を北朝鮮のキムジョウン労働党総書記、シリアのアサド大統領、ベラルーシのルカシェンコ大統領ら『独裁者の小グループに加わった』と強調した、と本日の地元紙(新潟日報)は伝えている。

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政局自論14.2~選挙3兄弟(その2)

2022年2月25日ニュース

団子3兄弟


 先日、所用のため新発田市に出かけた。国道460号(新潟県管理道路)を車で走り新発田市に向かった。沿道には自民党候補予定者の小林氏のポスターが随所に張られている。一方、立憲民主党候補予定者の森氏のポスターは1枚しか確認できなかった。この小林氏のポスターには本人以外に二人の顔写真と名前が載っている。一人は花角知事もう一人は地元阿賀野市選挙区の自民党県議のK.H氏だ。新発田市内に入ると、小林氏、花角氏のほか、今度は新発田市・北蒲原郡選挙区の自民党県議のY.I氏または同じく同選挙区の自民党県議のO.I氏の顔写真と名前が大きく表示されていた。

 自民党のポスターは立候補予定者・知事・県議の顔写真が並ぶ3連ポスターだ。一方の立憲民主党のポスターは立候補予定者と党代表(泉氏)の顔写真が並ぶ2連ポスターだ。阿賀野市内に張られている自民党ポスターは縦に3分割、新発田市内に張ってあるポスターは横に3分割である。ポスターが縦長であることを考えると、横に3分割の方が見栄えがする。いずれにしろ自民党のポスターは5月の知事選、7月の参議院選、来年4月の県議選(地方統一選挙)の立候補予定者の顔写真が選挙という串でつながっている。まるで三色団子のようだ。

(あとがき)
 4年前、花角知事は自民党や公明党など国政与党の推薦を受けて立候補し、国政野党の推薦候補を破って初当選した。花角氏は当選した際、県民党やノーサイドを強調していたが、前回県議選の時はちゃっかり自民党候補とツーショットの顔写真が並んでいた。阿賀野市内に張られた自民党のポスターには、花角知事と前出のH県議が仲良く並んでいた。選挙の時期になると花角知事は、磁石に吸い寄せられるように自民党に寄っていくように見えるがそうでなはい。自民党が知事の権威と権力を選挙に利用しよと、磁石を使って知事を引き寄せている。新潟県議会の議員定数は53人(現員52人)。自民党は30議席を有する。議席占有率は57.7%。県議会の議長と副議長のポストは自民党が1年交代で独占している。この悪しき慣習が昭和の頃(終戦後)から続いている。一強多弱な新潟県議会はいつまで続くのだろうか。(線路は続くよどこまでも…)
(代表 天野 市栄)

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政局自論14.1~選挙3兄弟(その1)

2022年2月24日ニュース

団子3兄弟


 「線路は続くよどこまでも…」続いているのは線路だけでない。選挙も同様に続いている。国政選挙だけでなく地方選挙(首長、議員)が全国の自治体(47都道府県、1747市区町村)のどこかで行われている。確認はしていないが、投開票日が日曜日に設定されていることもあり、毎週、日曜日(年末年始を除く。)には、どこかの自治体選挙(投開票)が行われていると推察される。

 昨年10月の衆議院選挙に続き今年7月には参議院選挙が行われる。また来年4月には地方統一選挙が行われ、新潟県内では、県議会議員選挙や新潟市議会議員選挙などの地方選挙が行われる。新潟県知事選挙も今年5月に行われる。新潟県内で行われる大型選挙は、5月の知事選挙、7月の参議院選挙、来年4月の県議会選挙と続く。その合間を縫うように県内自治体選挙(首長、議員)が行われる。

 5月の知事選挙には現職の花角英世氏が遅ればせながら出馬表明した。花角氏は現在1期目。国政与党の自民党や公明党、国政野党(?)の国民民主党、労働界(連合新潟)などからの再選出馬要請を受けて2度目の知事選に臨む。一方の国政野党(立憲民主、共産、社民、維新?)からは、今のところ対立候補擁立の動きはない。花角氏は、女性問題で任期途中で知事職を辞した米山隆一氏(現在、新潟第5区選出の衆議院議員)の後を受けて行われた知事選(平成30年6月)で自民党など国政与党からの推薦を受け、前県議の野党候補を僅差で破って初当選した。

 7月の参議院選挙(新潟選挙区)は改選1議席をめぐって与野党候補が激突する構図だ。立憲民主党現職の森ゆうこ氏に自民党県議(新潟市秋葉区選出)の小林一大氏が挑む。現職対新人の与野党一騎打ちの様相を呈している。私の主な活動エリアになっている新潟県の下越地方(衆議院新潟3区)では、昨年の衆議院選挙が終わってほどなく、小林氏のポスターが国道や県道など交通量の多い道路沿いに建つ事業所(多くは建設関係の事業所)の壁にベタベタと貼ってある。

 これって公職選挙違反の図画ではないかと考える諸氏もいるかもしれないが、違反ではない。顔写真や名前だけなら違反だが、ポスターの下の方に小さな字で街頭演説の案内(日時と場所)が掲載されている。この記載がないと違反になる。立候補予定者にとって必要(必須)な顔と名前は大きく表示する。一方で、不要ではあるが公選法違反を回避するために必要(必須)な街頭演説の告知は小さく表示する。もちろん現職の森氏のポスターも同じ仕様になっている。(次号に続く。)

(代表 天野市栄)

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「いちえいの市議会短信」Vol.15

2022年2月21日ニュース

   

 皆さん、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。私が住むここ阿賀野市の今朝の天気は晴れ、気温は氷点下です。外に設置している水道は凍っていて蛇口は開きません。夜間の降雪で路面もうっすらと雪に覆われ凍結しています。車がミシミシと音を立てて家の前を行き交います。
 
 猛威を振るう新型コロナウイルス感染(第6波)ですが、全国的には1日あたりの感染者は減少し、収束の兆しも見え始めています。しかし死亡者や重症者の数は思ったほどに減っていません。これについて、専門家は基礎疾患のある高齢者が新型コロナに感染すると持病が悪化して重症化しやすくなっていると指摘しています。

 感染拡大を抑え込むには、3回目のワクチン接種への迅速な対応が求められていますが、欧米などと比較して日本の3回目接種が遅れています。3回目接種状況について、2月16日付け地元紙(新潟日報)に15日時点の都道府県別の接種率が載っていました。全国平均が10.3%に対して新潟県は8.1%でした。ほとんどの都道府県で二桁台の接種率に達しているにもかかわらず、新潟県は一桁台になっています。都道府県別の順位では45位(秋田県が最下位)。このため、県では新潟空港ロビーに接種会場を設けましたが予約枠が思ったほどに埋まっていないようです。また、県は今月16日に14日現在の県内市町村別の接種率を発表しました。それによると県全体が9.4%に対し阿賀野市は5.6%でした。市当局にスピード感ある対応を求めたいと思います。

 さて、今回は市内住む読者から頂いた投稿です。紹介します。
 「子供が会計年度職員(臨時職員)として、市役所に勤務(今年度で2年目)。担当部署の正職員から専門性が強く責任性のある業務を命じられています。また時期によっては休日出勤が必要な業務を命じられています。ところが、その業務をを命じた担当の職員は休んでいます。総務省が定めたマニュアル(「同一労働・同一賃金」)を逸脱した運用が行われているのではないかと心配です。」
 ※勇気ある投稿、ありがとうございます。頂いた意見については市議会3月定例会で市当局に質し、不適切な運用があれば正したいと考えています。「市民ファースト!市民目線の市政を実現します。」を旗印に「戦う市議」として、市政の監視を続けたいと考えています。市政に対するご意見・ご要望は下記の市政100当番までお知らせください。
 市政100当番 ichiei58@gmail.com

(あとがき)
 最後に、私が政治の道を志す原点になった宮沢賢治の「雨にも負けず」(現代語訳)を紹介します。
「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けない 丈夫な体を持ち 欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 1日に玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを自分を勘定に入れず よく見聞きし 分かり そして忘れない 野原の林の下のかげの 小さなかやぶきの小屋にいて 東に病気の子供がいれば 行って看病してやり 西に疲れた母がいれば 行ってその稲の束を背負い 南に死にそうな人がいれば 行って怖がらなくてもよいと言い 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い 日照りのときは涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き 皆にデクノボーと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず そういうものに 私はなりたい」

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「いちえいの市議会短信」Vol.14

2022年2月14日ニュース

   

 皆さんこんにちは。お元気にお過ごしでしょうか。コロナ禍のなか、不要不急の外出を控えながら家で冬季オリンピック北京大会を観戦しています。日本選手団のエネルギッシュな活躍ぶりを見るにつれ、勇気と元気をもらっています。特にスノーボード男子ハーフパイプで金メダルをとった平野歩夢選手は新潟県出身です。平野選手は他の選手が真似できない「トリクルコーク1440」を1回目から繰り出して悲願の金メダルを獲得しました。12日付け地元紙(新潟日報)1面で「劇的逆転、県勢冬季初」という見出しで、平野選手の偉業達成を称えています。平野選手のコメントが載っていたのでそのまま引用します。「4年間の挑戦の道のりは長かった。いろんな壁を乗り越えて、夢がかなった重みを感じている」
 平野選手の名前「歩夢(あゆむ)」には夢の実現に向かって一歩一歩進んでいってほしいという両親の思いが込められているような気がします。4年間という期間は、私たち地方議員の任期と同じです。次の選挙では議員としての4年間の活動実績が評価されます。私も「市民ファースト!」市民目線の市政実現に向けて、挑戦を重ねていきたいと考えています。
 さて「いちえいの市議会通信第3号」が出来上がったので、新聞折り込みに先立ち、読者の皆さまにお届けします。
  市議会通信3号※QRコードをクリックすれば動画でご覧いただけます。

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「いちえいの市議会短信」Vol.13

2022年1月19日ニュース

  

 読者の皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。2022年は寅年。寅は動物の「虎」を表しています。大きな躯体と鋭い牙からは、勇敢さや力強さ、溢れるほどの自信が感じられます。虎は単独行動を好むマイペースな性格ですが、縄張り意識の強い動物です。虎にまつわることわざが幾つかありますが、私が選んだ二つを紹介します。
「虎視眈々(こしたんたん)」
 ~鋭い目つきで獲物を狙う虎のように、隙を狙って機会を待つこと
「虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)」
 ~虎の住む洞穴に入らなければ虎の子をつかまえることができないことから、リスクを冒さなければ成功を得られないこと
 この二句(肉)を糧にコロナ禍の一年を乗り切ろうと考えています。

 さて、暫く中断していましたが市議会短信を再開します。本号では、阿賀野市域限定版(新聞折込)の市議会通信第2号をお届けします。1月30日(日)に発行予定の紙媒体情報を、本日特別にWEB読者向けにデジタル版でお知らせします。下記のPDFをクリックしてください。
 市議会通信2号
 

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「いちえいの市議会短信」VOL.12

2021年3月10日ニュース

    
「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし」

●道路除雪体制と消雪施設の整備について~その4
〇阿賀野市の消雪パイ偏重市政を斬る!

 今回号もAI秘書Wisが担当することになりました。
2.市長・市議選挙のあった年は事業費が増高!
(解説)
 「新設」「修繕・更新」の各事業費は市長・市議選挙のあった平成28年度と令和2年度に増高していることが分かります。(前回号を参照)阿賀野市では4月に市長選が行われ、同じ年の10月には市議選が行われています。
 政治的な思惑で消雪パイプの整備が行われているのでないかと疑念を持った天野代表は昨年(令和3年)3月の市議会で一般質問(3月5日)を行っています。以下は、天野代表と田中市長とのやりとりの一部です。
 「道路除雪体制と消雪施設(消雪パイプ)の整備について」
(天野代表)
 田中市長が市長就任以降の消雪パイプの整備状況を調べたら、選挙の年になると事業量とか事業費が増えている。何か政治的な思惑があるのかなと思った。消雪パイプや道路の補修・舗装整備という公共工事が政治的な思惑で行われたと思われる事例があるので、市長の見解を伺いたい。まず1つは、昨年の市長選挙(令和2年4月)の前後に田中市長の選挙事務所(現在は後援会事務所)を置いている場所に面した市道の修繕工事が行われた。立派な舗装工事が行われて両側に緑色のラインが引かれた。田中ロードと言う人もいる。同じ区間を秋(10月頃)になったら今度は消雪パイプの工事が行われた。もう一つは、私の実家のある集落内の道路(市道)で消雪パイプの打ち替え工事が秋頃に行われた。集落の方から聞いた話であるが、当時市議だった弟が集落の集会で、今度消雪パイプを新しくするので、選挙(市議選)の時にはよろしくという話があった。そういう話を聞くと、ああ、なるほど、やっぱり選挙絡みで消雪パイプの新設、あるいは道路の修繕が行われているのかなと思った。この点について田中市長の見解を伺いたい。
(田中市長)
 すばらしいですね、想像力といいますか、その根源はどこにあるのか分かりませんけれども。私が初めて市長選挙に出た平成24年の1月末頃はドカ雪に見舞われた。機械除雪をした後に家の前に置かれた硬くて重い雪の塊を片付けている高齢者の姿を見て消雪パイプの設置に力を入れ始め取り組んできた。議員の実家のある集落の消雪パイプは設置後30年を経過していたので更新をした。30年ちょっと、これを目安にして、水の出が悪くなる、そういったことで井戸の掘り替え、あるいはパイプの入替え、そういったものに取り組んでいる。議員の弟さんから要望があったからはい、分かりましたとやるような阿賀野市ではない。どなたから要望があろうが、地域の実態、実情を見ながら判断している。政治的なもの云々と言われますけれども、それは議員のほうが恐らくそういうような心があるから、人もそうだろうと想像しているのではないのか。いずれにしても公平、そして中立、そして公明正大に全ての事業をやっている。

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「いちえいの市議会短信」VOL.11

2021年3月4日ニュース

    
「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし」

●道路除雪体制と消雪施設の整備について~その3
〇阿賀野市の消雪パイ偏重市政を斬る!

 今回号と次回号はAI秘書Wisが担当することになりました。天野代表の脳の中枢神経細胞(シナプス)を駆け巡るアナログ信号をデジタル信号に転換し、深く鋭く分析します!
 田中市長は就任(平成24年4月)以来、政策の「金看板」として消雪パイプの新設を掲げ、毎年度、数億円(2億~3億円)規模の事業費を投じてきました。下記の一覧表は、決算書付属書類の「主要な施策の成果報告書」を基に、消雪施設(パイプ、井戸)の新設工事と修繕(更新)工事に分けた年次別推移です。

《新 設》
        事業費(千円) 消雪パイプ(か所数、延長Km) 消雪井戸(か所数)
★平成24年度   132,091    12か所、2.0Km         5か所
  平成25年度  151,034      8か所、3.8Km         5か所
 平成26年度    273,575    19か所、6.3Km         9か所
 平成27年度    208,833    11か所、3.8Km         7か所
平成28年度    332,163         6.6Km         
  平成29年度    325,872         6.3Km         
 平成30年度    374,434         7.2Km
 令和元年度    298,421          6.1Km    
令和2年度    302,886         4.3Km
  計     2,399,309千円      46.4Km

《修繕・更新》
        事業費(千円) 消雪パイプ(か所数、延長Km) 消雪井戸(か所数)
★平成24年度   16,080    78か所             3か所
  平成25年度   69,386     88か所             7か所
 平成26年度    59,497    104か所             5か所
 平成27年度    71,272    99か所  0.4Km        5か所
★平成28年度    122,498         1.7Km        3か所
  平成29年度    259,151         3.3Km        6か所
 平成30年度    209,912         2.4Km        6か所
 令和元年度    292,589         4.0Km        5か所
令和2年度    440,361         6.6Km        6か所
  計     1,540,666千円      18.4Km
 (★は市長選(4月)・市議選(10月)の実施年度)

 上記、事業実施一覧を分析した結果、次のことが認められる。
1.「修繕・更新」よりも、「新設」に偏った事業予算の投入!
(解 説)
 決算書付属書類の「主要な施策の成果報告書」によれば、消雪パイプの新設は、5か年計画(H28~H32)で行われている。H28~H32の期間は市長・市議の任期と重なっている!5か年計画によれば5年間の整備延長は21.5㎞に対して、実績は30.5㎞になっている。(計画対比で42%増)計画4年目(令和元年)で目標値を達成している!(ただし、令和2年度は「修繕・更新」事業費が(440,361千円)が「新設」事業費(302,886千円)を上回っている。)
 一方、「修繕・更新」の5か年計画(H28~H32)の方は、計画延長が16.2㎞に対し実績ベースで18.4㎞(計画対比14%増)
 ちなみに、令和3年度当初予算(案)に計上されている、新設事業費は56,000千円、修繕・更新事業費は521,000千円となっている。(新たに整備する場所が無くなったので、遅ればせながら旧町村時代に整備した路線の老朽化対策に着手か?)

《トピックス》
 県が管理する道路の消雪パイプ新設について、県の担当課に問い合わせ!

 先日、県の土木部道路管理課に県管理の道路(阿賀野市内には国道290号・460号のほか12本の県管理路線がある)の消雪パイプの新設について問い合わせたところ、以下のことが判明!
・県管理道路の消雪パイプの新設要件は、阿賀野市と同様「家屋連坦部など堆雪スペースが確保できず、機械除雪作業が困難な路線」
・「家屋連坦部」とは、道路の両側に家屋が連坦している状態
・県が管理する道路においては、現在、消雪パイプの新設工事は休止している。
・消雪パイプの設置に限らず、道路整備についての要望は、市町村で経由で県の出先機関(地域振興局)に上がる。要望が県民(住民)から直接、県の出先機関に上がることはない。阿賀野市内にある県管理道路に対する整備要望は、地元のH県議から新発田地域振興局(地域整備部)に頻繁に上がってくる。
 ※阿賀野市では毎年8月上旬頃に開催される「阿賀野市県事業要望会」及び「阿賀野市県事業建設促進懇談会」(田中市長、H県議、県と市の公共事業担当部署職員が出席)において、現地視察を加えた要望活動が行われている。
(次回号に続く)

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「いちえいの市議会短信」VOL.10

2021年3月2日ニュース

    
「我は兵を持って戦いを決せん
塩を以て屈せしめることをせじ」

●道路除雪体制と消雪施設の整備について~その2
 田中市長は就任以来、政策の「金看板」として消雪パイプの新設を掲げ、毎年度、数億円(2億~3億円)規模の事業費を投じてきました。平成24年度から令和2年度までの9年間における総事業費は約24億円、整備済延長は46.4キロメートルになります。
 一方、合併前の旧4か町村時代に整備され、老朽化した消雪パイプの修繕・更新事業については、令和2年度までの9年間で、総額の事業費が約15億円、整備済延長で18.4キロメートルとなります。

 上記に掲載した事業費及び整備済延長から分かるように、「修繕・更新」よりも「新設」を優先にした事業実績となっています。消雪パイプを新設する路線について、決算書付属書類の「主要な施策の成果報告書」によれば「家屋連坦部など堆雪スペースが確保できず機械除雪が困難な路線」としていますが、この要件に当てはまる地域・地区は、主に道路の両側に住宅が連坦する市街地にある道路になります。阿賀野市が誕生(平成16年)して開発された新興住宅地を除けば、合併前の旧4か町村の役場庁舎(現在の本支所庁舎)の周辺部に形成されている市街地がこの要件に該当します。これらの地域・地区にある道路は、旧町村時代に整備済みの路線であり、今まさに、経年劣化による老朽化が進行し、修繕・更新が急務な路線となっています。

 一方、「成果報告書」に明記されている消雪パイプの新設個所をつぶさに観察すると、「家屋の連坦部」にも当てはまらない、また市内でも降雪量が少ない地域にある路線においても施工されているようです。
「(消雪パイプが」無いと困る」地域にある路線として、旧4か町村時代に整備された消雪パイプの老朽化対策が後回しにされ、一方、「自治会からの新設要望がある」ことを大義名分にした「(消雪パイプが無いよりは)有った方がなお良い」地域においても、新設工事が行われている実態が見受けられます。

 地球温暖化による「暖冬小雪」の気候トレンドを踏まえれば、消雪パイプの新設にあたっては「必要性」や「費用対効果」を充分に検討した上で行うべきものと考えます。またSDGs(持続可能な開発目標)が示す17の目標の一つに「つくる責任、使う責任」があります。「(生活)環境の持続可能性を確保」するためにも、つくる側の行政と使う側の住民との『対話と共感』が不可欠であると理解しています。

 そこで、新潟県土木部出身で土木行政のエキスパートでもある田中市長に道路消雪施設(消雪パイプ)の整備についての考え方をお伺いします。

【AI秘書Wisの小話】
●長者の万灯より貧者の一灯~その2
 地元選挙区選出の自民党県議H氏の新聞折込みチラ(後援会報)を拝見すると、強大な政治力を誇示している様子がよく分かる。チラシの表紙には「年頭のご挨拶」と題し、新型コロナウイルス、持続可能な社会の構築(SDGs)、「ロマン(夢)をリアリティー(実現)に」の3項目について、H県議は言及している。併せて、写真3枚が掲載されている。いずれの写真もH県議、花角新潟県知事、田中阿賀野市長の3人が写っている。
 2頁目には花角新潟県知事、自民党のS衆議院議員(北信越ブロック選出)、田中阿賀野市長、後援会総連合会長S氏の4人のあいさつ文が顔写真付きで掲載されている。3頁目には阿賀野市議会の最大会派「新風あがの」のあいさつ文と併せて構成議員の8人衆の顔写真が載せてある。
 H県議とチラシに掲載されている政治家(首長、議員)との関係は、執行権(予算執行権と許認可権限)を握る首長と、首長の執行権を政治的に利用しようとする、執行権を持たない議員(県議、市議)との間の、公共事業を通じた密接(三密?)な関係が見えてくる。
 3頁目下段と4頁目上段には、「阿賀野市に関する県政」と題して、「阿賀野市県事業要望会及び阿賀野市県事業を建設促進懇談会と阿賀野市内で施工されている県営事業(安野川の河川改修、ほ場整備事業)について施工場所の写真入りで掲載されている。
 H県議の政治信条である「ロマン(夢)をリアリティー(実現)に」は公共事業で体現されている。上記県営事業の事業費の一部は阿賀野市も負担している。それゆえにH県議は田中市長とも緊密(三密?)な関係を保持している。
 
 当選8期目のH県議は自民党県議のなかでは重鎮である。自民党新潟県連のナンバー2の筆頭副会長を務めたことがある。(会長は原則として国会議員)H県議は「ハード事業」においては遺憾なく政治力を発揮しているが、「ソフト事業」では残念ながら、同氏の政治力は全く認められない。それを如実に物語る事象がある。阿賀野市内にある唯一の県立高校「阿賀野高校」入試の志願倍率だ。地元紙「新潟日報」2月27日付けの記事によれば、阿賀野高校(定数115人)の最終倍率は0.31と普通科高校50校中最下位の倍率だ。昨年の最終倍率も1倍に届かなかった。一方、隣の五泉市にある村松高校(定数80人)は0.45倍。同市には他に五泉高校(総合学科、定数200人)がある。五泉高校の最終倍率は1.09倍。

 阿賀野高校(旧水原高校)はH県議の母校である。母校存亡の危機を肌身に感じたのか、H県議は盟友の田中市長とタッグを組んで阿賀野高校の活性化(志願者増)に向けて腐心した様子を市民新聞「あがの新報」(2019年7月号)が紙面トップで伝えている。しかしH県議が首を突っ込めば突っ込むほど事態は悪化の一途だ。いっそうのこと、公共事業限定ではあるが政治力を発揮していただき、豪奢な新校舎を建設すれば、富裕層の子弟が大勢入学するかもしれない。

posted by 地域政党 日本新生 管理者