育メン政治家の育児レポート(第76話)~北風と太陽 みなさんはどちらですか?(その1)
「北風と太陽」はイソップ寓話のひとつですが、そこから転じて物事に対して厳罰で臨む態度(北風)と、寛容的に対応する態度(太陽)の対比を表す言葉として用いられています。子育てに関して、あなたは「北風」派ですか。「太陽」派ですか。
私たちが覚えている「北風と太陽」の話は次のとおりです。
ある時、北風と太陽のどちらが旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をします。
1.まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができなかった。
2.次に、太陽が燦燦と照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。
この勝負は太陽の勝ちとなりました。
この話から得られる教訓は次のとおりです。
・手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行う方が、最終的に大きな効果を得ることができる。
・冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれる
実は「北風と太陽」にはまた別の話もあります。北風と太陽がした最初の勝負は旅人の帽子を脱がすことでした。
1.最初、太陽は燦燦と旅人を照り付けると、旅人はあまりにも強い日差しで帽子をしっかりかぶり決して脱がなかった。
2.次に北風が力いっぱい吹くと、みごと簡単に帽子は吹き飛んでしまった。
その次に行った勝負は旅人の上着を脱がす勝負でしたが、この勝負の結果は周知の如くです。
この2つの話(旅人の上着を脱がす、旅人の帽子を脱がす)から得られる教訓は次のとおりです。
・何事にも適切な手段が必要である
・一方でうまくいったからといって、他方でもうまくいくとは限らない。その逆も然り。
・しっかり、結果を見据えて、手段を選ぶべきである。※次号に続く。
出典:ウキペディア・フリー百科辞典
(代表 天野 市栄)