2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ブログ

競争なければ進化(成長)なし。ガラパゴス化した阿賀野市議会(その二)

2011年12月16日ニュース

 阿賀野市議会がガラパゴス状態にあると私が感じ始めたのは、2008年4月に市長に就任して間もなくです。長らく新潟県の職員として勤務していたこともあり、阿賀野市議会も県議会と同様に執行部(市長、課長)と市議会議員とが、議場において切磋琢磨(競争)しながらお互いに進化(成長)する関係にあると認識しておりましたが、その期待は見事に裏切られました。さながらガラパゴス諸島を訪れたダーウィンの心境です。ガラパゴス状態の主な現象を挙げれば以下のとおりです。
1.合併前の町村役場の収入役を副市長に選任する人事案件について、理由を明らかにすることなく否決
2.ゴルフをやるために議会をさぼった議員には何らおとがめなし、副市長もいない中で(議会の反対で選任できず)頑張っている市長に対しは行政手腕がないとして辞職勧告決議を可決
3.当初予算案の審議過程で、一般会計と特別会計間の繰出・繰入金の金額が合わないのは(単純な事務的なミス、会期中に修正可能)、職員を指揮監督する立場にある市長の責任だとして、ミスを犯した職員ではなく市長に減給を要請する与党議員と称する議員
4.当初予算案の一部に不具合(一般会計と特別会計間の繰出・繰入金の不一致)があったとして、予算案全部を全会一致で否決し、一週間後には修正後の予算案を提出させて全会一致で可決するという談合まがいの議会運営
5.期限内に病院職員組合との給与削減交渉の妥結がなければ辞職する旨を病院事業管理者に言わせておいて、給与削減を含んだ病院事業会計予算案を可決するという、審査能力の欠如が明らかになった市議会のレベル
6.期限内に病院職員組合との給与削減交渉の妥結ができなかった責任をとって辞職した病院事業管理者を一週間後に再任用した市長に対し、議会軽視だとして減給を要請する与党議員と称する議員
7.市職員の給料削減率を3%から2%とする条例改正案に対し、職員給与のカットは可哀そうだとして給料カットなしに修正し、その分は議員報酬のカットで補うとして議員報酬を2%カットする条例改正案を、議会最終日に突然、議案上程しそのまま可決されるという不可解な結末(職員給与がカットなしになれば約6千万円の財源が必要、一方議員報酬2%カットでは数百万円にしかならず、イーブンにはならない)
8.儲かっている(利益を出している)企業に課税される法人市民税(法人税割額)を県内他市並みに引き上げる市税条例改正案に対し、世の中の景気が悪いからと言って反対して否決するという不可解な議会の対応(世の中の景気が悪いからと言って課税を止めれば財政は破綻してしまう。)
9.中学校の改築(建て替え)に係る概算事業費について、最初に議会に説明した金額よりも10億円も増えたことについて途中経過の説明がなかったとして、教育長は勿論のこと指揮監督する立場にある市長にも連帯責任があるとして、市幹部職員を通じて市長の減給を示唆する一部議員(教育委員会は独立した合議制の執行機関、市長が教育行政に直接関与することはできない。)
10.「市民交流エリア」について、市長に「早くやれやれ」と言っていた議員が、早くやるための予算案を上程すると、今度は反対して否決にするという不可解な議会の対応
以上、ざっと挙げたら10例もあり、一部は新聞報道されるほど有名(?)になりました。
(代表 天野市栄)

posted by 地域政党 日本新生 管理者